より重要になってきた地図
今やWebサイトで告知して集客するセミナーが毎日のように開催され、以前にも増して知らない会場へ出向くことが多くなってきました。セミナーに行くには会場地図が必要になってきます。本日の記事は「超」がつく方向音痴の私から(全く自慢になりませんが)、コンバージョンを逃さないアクセスマップの考え方についてご紹介したいと思います。
今回の記事は、おそらく方向音痴でない方、そして軽い方向音痴の方には理解しづらいかもしれません。それくらい超方向音痴レベルの方にとって地図が大切な「道しるべ」なのだと理解して頂ければと思います。
場合によっては地図がわかりにくいというだけで、参加を見送るケースがあるのが方向音痴です(セミナーに限らずです)。つまり、地図を方向音痴目線で作るだけで、多少ともコンバージョンに貢献する(逆を言えば、地図がわかりにくいものは機会損失の可能性が少なからずある)とお考え頂いた方が良いでしょう。

では、超方向音痴に対応するチェックポイントをご紹介したいと思います。
東西南北は存在しない
方向音痴でない方にとって方角というのは意味のあるものだと思いますが、私たちにとっては東西南北というのは関係ありません。そのため、今いる所から見て北がどちらとか、南がどちらというのは分かるわけもありませんし、そもそも、目的地につくために何の補足情報にもならないのです。太陽が沈むのが・・・云々言われますが、私にとっては上にのぼって下に下がるだけなのです(偉そうに言ってますが、それくらいのレベルでしかないのです)。
私たちにあるのは、今自分が向いている方向と、それに対しての、「前後左右」なのです。
ちょっとそれますが、私たちは道に迷うばかりに、目的地に電話をして確認する事があります。この時に困る回答があります。それは「渋谷方面を背にして」とかの回答です。これもほとんどの場合分かりませんので注意した方が良いでしょう。

Googleマップは必ずしも良くない
iOS6のマップは言うまでもありませんが、最近はやりのGoogleマップも実はそんなに有難いと思いません。理由は簡単です。情報が多すぎて困るのです。
情報が多くて困る事はないだろう?と思うかもしれませんが、方向音痴にとって大切な事は今ある場所から見えるものだけなのです。目的地に達するために必要な情報以外の情報は特に必要ありません。
そのため、個人的にはGoogleマップよりも、圧倒的にオリジナルの地図を推したいと思っています。とはいえ、オリジナルマップで電車の出口情報がないもの(何番出口、南口など)もたまにみかけますが、これは最悪です。出口が二つ以上ある場合には、必ず出口を記載して下さい(当然その出口から見える目印となるものは記載しなくてはいけません)。
地図は北を上にという常識は通じない
地図には北を示すマークとともに、北を上にするのが以前は一般的でした。ここ最近は実はこの点は変わってきています。いわゆる駅が下に来る地図も増えてきたという事です。
方向音痴にとって、北が分からない以上、北を上にした地図というのは参考にもなりません。私たちが向いている方向が全てですので、駅を下にもってきている地図が最も分かりやすいのです。なぜなら自分の向きと唯一整合性が取れるものだからです。
言うまでもなく、その向きであれば、駅から外に向かい自分が「右にいくのか左にいくのか、前に進むのか」が明確に分かるからです。もう一度大切なので書きます。大切なのは自分が向いている方向と前後左右だけなのです。
なお、地図が読める方にとっては、北が上にない地図は読みにくいという話をよくききますし、とても納得できます。しかし、方向音痴でない方は上が北でなくても、ほぼ確実に目的地にたどり着けます。そのため、多くの方を目的地にたどり着けるようにと考えるなら、方向音痴を基準にするのが最善だと思います。
目安は角に見える目印です
Googleマップでは目的地にたどり着けないケースの一つに記載のランドマークが「分からない」ものがあるという事です。
Googleマップですと、見える「お店」ではなく「ビル名」が表示される事が多いわけですが、それが曲がる必要のある場所にあると困るわけです。
私たちにとって大切なのは遠くから見ても分からない「ビル名」ではなく、見える「分かりやすいお店」の名前なのです。先日もとあるセミナーに参加した際にかなり迷いました。曲がり角の表示が全てビル名(しかも工事中でビル名さえもよく分からなかった)だったわけです。
オリジナルの地図であれば、角のお店など必要な情報だけを出す事が出来るので、不必要なものはなるべく入れないで下さい。とはいえ、迷って逆方向に行く事もありますので、会社地図などの場合、逆方向であっても角の目印になるものは多少は入れておいた方が良いでしょう。

実写写真の注意事項
さて、そんな私たちへの救世主が実写の写真です。オリジナルの地図にあわせて実写地図があるのは有難いです。曲がり角ごとに写真を用意しているのなら尚更助かります。
しかし、これも注意点が一つあります。一つは「視点」です。あまりに背の高い方が撮影していますと、見え方が大きく変わる事があり、分かりにくいと感じる場合があります。そのため、一般的な身長(これもまた難しいですけど)の方が撮影するのが良いでしょう。
そして、もう一つ。実写がかえって困る場合があります。例えば、夜の19:00からのセミナーをやるとしましょう。
ここでピンと来る方もいるのではないでしょうか?そうです。夜と昼間では見え方が全く異なります。そのため、一般的な実写地図は夜では役に立たない事も多くあります。光っているものが異なりますので、当然ながら目印が大きく変わってしまうのです。
経験上、夜用実写地図を用意しているサイトにはいまだかつて出会った事がありませんので、ここまで希望を出すのはなんですし、そもそも、ネタと思われるかもしれません(が、本気です!)。
方向音痴の私がお勧めできる両パターン対応の地図としては、夜に目立つ看板を確認しておく事です。夜に目立つ看板であれば、たいていは昼間も目視できるはずですので、それを目印に入れて頂ければ完璧です。

行く事は出来ても帰れない
さて、最後になりますが、目的地についたとしても、その逆方面となると帰れなくなる場合があります。特に昼間に目的地について、夜に帰る場合は方向音痴にとっては恐怖です。
地図を来た道と逆に帰れば良いだろう?と思われるかもしれませんが、既に、背中にあたる(帰りですので背中は目的地になりますね)部分が変わりますので、場合によっては迷ってしまうのです。
そのため、帰り道用地図なんていうものまであったら最高だ・・・と、言いたい所ですが、そこは何とか迷ってないふりをして誰かについていくと思います(でも、こういうものまであるサイトがあれば、かなり斬新ですし、親切だと私は思います)。
困ったことにこの年齢になると迷っているという事を言い出せず、かなりの時間迷う事があります。たどり着けなければ、お店などの場合には売り上げに影響してきます。
今回の記事は超方向音痴の気持ちを伝えたいと思い、ご紹介させて頂きました。場所が分からなければ(たどり着けなければ)、そこでお金を使う事もできないのです。
GPSシステムが出てから本当に助けられるようになりました。そして、私はこれだけ方向音痴なので、かなり時間には余裕をもっていくようにしています。場合によっては1時間前には現地(付近の喫茶店)というのを目指しています(さらに言えば、目的地へ一度行き、戻って喫茶店で休憩ですw)。
そして、この記事で本当に伝えたい事はこの一点です。
地図の目的を作成者は考えて欲しいのです。機能性のない地図ほど意味のないものはありません。なるべく多くの方がたどり着ける地図こそが最高の地図なのです。特にライブハウスの方はデザインに凝らずにたどり着ける地図を用意して下さい!ここはかなり個人的な叫びです^^;
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