2010年03月31日

ブログと通常サイトはどっちが有利?について

 最初に断っておきますが、ブログと通常サイトの甲乙をつけるのが今回の記事の目的ではありません。

 よく「ブログと通常サイトはSEOとしてどっちが有利?」という質問を聞きますが、そもそも考え方が根本的に違うと私は思っています。

 それは、通常サイトとブログの形を思い浮かべれば理解できると思います。


 物凄く大雑把なのですが、サンプル画像を作ってみました。そんなデザインは古い!とかはご容赦下さい。


通常サイトのデザイン例



ブログのデザイン例



 さて、どちらが良いか?というのはここではおいておきまして、ユーザーが感じる印象について考えてみましょう。


 まずは通常サイトの場合、トップページを含めたデザインが大きく変化する事はありませんが(変わるときはリニューアル時などですね)、その分、ユーザーには安定した印象を与える事ができます。

 また、ユーザーは全てのメニュー項目について、どれも基本は「今」を表していると無意識に感じているはずなのです。

 それこそ、バックナンバーと書いていなければ、古い情報だとは思わずに読むでしょう。


 その逆にブログはどうでしょうか?記事が多くなればなるほど、ブログには「時間の要素」が強く関係してきます。

 例えば、SEO関係のネタで言えば、二つの同じタイトルがブログ記事内にあったとします。

 いずれも「ヤフーのアルゴリズム最新情報」だとします。

 しかし、記事の日付は片方が2年前、そしてもう一つは昨日だとします。

 おそらく、ほぼ全員が昨日の記事を参考にすると思います。古い記事を読むとしても、それは参考情報として、優先度は低くなるでしょう。

 SEOという特殊な記事を例にしましたが、少なくとも、2年やっているブログにアクセスして、古い記事から読み始める方はそれほどいないでしょう。

 また、古い記事で紹介しているURLなどは既に、デッドリンクになっているなどと言う事も当たり前のようにあります。


 ブログは記事を書いた時が最も鮮度が高く、時間の経過とともに、ユーザーにとっては古く感じる記事になりがちです(もちろん、ブログのテーマによっては普遍的な内容で、いつまでも新鮮な記事もあります。それは何年も前の本が今でも普遍的に売れているのと同じようなものです)。

 一般的にはブログは、記事内容に「情報の発信された時期」という付加情報が無意識につけられると考えています。


 さて、ここで通常サイトに目を向けてみましょう。上記で書いた事は実はとても大事なことなのです。

 通常サイトにある内容は、原則、ユーザーは「今」を認識しているという事を書かせていただきました。

 それゆえ、ニュースが古かったりすると、想像以上のダメージを受ける可能性もあるわけです。

 最終更新日が3年前だったりした場合には、そのコンテンツ全てが「過去」のものとみなされる危険性を含んでしまうという事です。

最新情報が古い


 ブログは記事がそれぞれ独立しているため、記事一つずつに時間という概念が付加されますが、通常サイトは全体の情報として認識される可能性があると言う事です(もちろん絶対ではありません)。

 なお、私が知っているサイトで最も更新がされていないものは、2003年が最後の更新日です。

 この日付を見て、もうこの会社はないでしょう?と思うかもしれませんが、現役の会社のサイトです。「ホームページ作成しました!」で止まっています(ありがちですね)。

 おそらく、このケースの場合、検索でアクセスした方はほぼ100%、この会社の存在を疑うと思います。私は確実に問い合わせをする事はしないでしょう。


 長々と書いてきましたが、通常サイトとブログではユーザーが「無意識」に感じる部分は異なります。

 ブログと通常サイトがどちらが有利?という事を考える前に、自分がユーザーの立場に立てば、どのようなものが自社に必要なものか(一方でも両方でも構いません)を考える事がまずは大切だという事を認識しましょう。


◆ご相談はセルフSEOコンサルタントのSEMアドバイザーまで
「疑問意識力」でマーケティング力を鍛える
posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO

2010年03月30日

SEO関連の話を分かりやすくドラマチックに紹介!

 私たちの中では一般用語のSEO(検索エンジン最適化)も、一般の方からすれば、宇宙語といっても過言ではありません。

 今回はSEOって何?という方のために、人(イラスト)を使ってドラマチックに表現してみる事にいたしました。決してウケ狙いではなく、記事を書いている本人は至って真面目な事をここに書いておきます(これは重要!)。


 使用しているイラストは、素材集としてはおなじみの具満タンシリーズからのものです。沢山使わせていただきましたので、宣伝を先にしておきます。


 この記事内に使われている( )内のものは、SEO関連キーワードに言い替えた言葉だと思って下さい。



 では、早速、物語を始めましょう!

社長候補の4人



 ここにいる4人(別々のホームページ)は有名会社(ビッグキーワード)の次期社長候補です。

 最終的な判断は、決して腹のうちを見せない(アルゴリズムはブラックボックス)事で有名な3人の選考人(Yahoo!、Google、Bingの3大検索エンジン)がみんなの意見を聞いて決めるとの事でした。

3人の選考人



 そこで誰に社長になってもらうかを多くの人(被リンク)に選んでもらう事になりました。


 まずは社内の人間(同一IPアドレス)からアンケートをとりました。すると、


「山田さんが人気があって良いと思います!」や
「田中さんは面白いし、人心掌握も素晴らしいです!」や
「渡辺さんは英語も得意だし、今後の会社に大事!」や
「加藤さんはキャリアも長いし一番良いのでは?」



 のように各個人がそれぞれの支持者(被リンク)をあげてくれました。


 しかし、どうも偏った意見も多く、出来レースでは?(自作自演リンク)という意見も聞かれたため、外部の人の意見も広く聞くことにしました。


 しかし、アンケート担当になった人間が面倒臭がって、適当にその辺にいる方にアンケートを取ったところ、そもそも会社のことをあまり知っている人ではなかったため、いい加減な回答(関連性の低いリンク)ばかりが集まりました。流石に選考人も、重要な社長人事という事もあり、そういう意見だけで決定を下す事は出来ないようでした。


 そこで、人気の業界人の意見(オーソリティサイトからのリンク)を聞くことにしました。

人気の業界人


 さすがに会社のこともよく知っているし、また、業界の人気者の話だけあって、皆、真剣にその意見に耳を傾けました。

 話も分かりやすく、1人ひとりの人間性についてコメントを必ずつけてくれました(文章内のアンカーテキスト)。それぞれの人間性を的確に表現してくれたわけです。それは素人が聞いても分かりやすいものでした(ユーザーフレンドリー)


 その他の多くの有識者複数(人気のある関連テーマのサイトからの多くの被リンク)に意見を聞いたのは言うまでもありません。


 すると、私にも意見を言わせてほしいと、業界団体のドン(トラストサイトからのリンク)も意見をくれました。

業界団体のドン


 流石にドンの意見は選考人(検索エンジン)の考えを左右するのに大きな力をもったようです。



 そして、最終的には多くの会社を知る人からも意見を聞き、結果として、最も事業ビジョンが明確で(内部SEOの充実)、業界の様々な所に精通していると言われた(多くの関連キーワードで自然にリンク)渡辺さんを、選考人の1人であるYさんが第一候補(とりあえず1位)に選びました。


渡辺さん



 選考人であるYさんが決定した次期社長に不平を言う方は1人もいませんでした。


 ・・・というわけにもいかず、選考人は判断力が鈍ったのではないか?(Yahoo!壊れている説)とおおっぴらに言うものも多くいました。


その決定はおかしい!



 しかし、選考人の決定は絶対です。気が変わるまでは(アルゴリズム・インデックスのアップデート)、選考人の決定に従うしかありません。


 その決定を不服として追加の意見表明(追加SEO施策)をする人も大勢いましたが、大企業(人気のビッグキーワード)でもあり、なかなかそれらの意見は通りませんでした。

 中には様子をしばらく見ようではないか、という意見も多くありました(順位変動後は様子をしばらく見るのが吉)


 そんな人々の中には、関連会社の社長でも良いのでは(ミドルキーワード、スモールキーワードでの上位表示)という意見もありました。関連会社の社長であっても、成果をあげれば(効果のあるキーワードが大切)良いわけですし、誰も文句は言いません(クライアントの理解)


関連会社


 
 ただ、どうやら選考人にもそれぞれ考えがあるようで、他の選考人とは違う答え(検索結果)を出すGさん(Google)もいました。Gさんは、みんなの意見をなるべく尊重しようという考え(パーソナライズド検索)を持っていました。

 それぞれを推している人(SEO施策者)にとっては、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちのようです。


 また、3人のうち、2人は最近仲が良く、今後は同じ人を選択する事になりそうです(Yahoo!とBingの提携)


 さて、社長の椅子(ビッグキーワード1位)は確かに価値がありますが、関連企業の社長となっても、結果を出せば、お客様に喜ばれます。


 自分を無理に大きく見せようとせずに、ありのままに自分を知ってもらう事が大切だという事を忘れないようにしましょう。いずれにせよ会社の中身の充実(コンテンツの充実)は必須です。



 長編お付き合い頂きありがとうございました^^。イラストに統一性がないのはご容赦下さい。

 揺さBrain!になってから自由にやっています^^。


◆ご相談はセルフSEOコンサルタントのSEMアドバイザーまで
「疑問意識力」でマーケティング力を鍛える
posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO

2010年03月25日

検索エンジン別 検索キーワードの順番と検索結果の関係例

 今回も3大検索エンジンでの比較ネタなのですが、タイトルを同じ様にすると、RSSなどで情報取得をしている方に分かりにくいと思いまして、タイトルの雰囲気を昨日とは変えました。

 3部作の最後(またやると思いますけど)という事で思いつきで調べてみました。


 今回のデータは任意のビッグキーワード(表の中ではBKと表示させてもらっています)と地域キーワードの組み合わせでの検索時の順番とtitleタグの相関を検索エンジンごとに調べてみました。


<検証方法>

「地域名 ビッグキーワード」、「ビッグキーワード 地域名」


 の2パターンで3大検索エンジンで検索し、その上位20サイトのtitleタグの状況を調べて見ました。


<表の見方>

 表の中の「○」は検索キーワードとtitleタグの順番が正しいものを示し、「逆」は両方のキーワードが含まれてはいますが、順番が逆なものを示しています。「地域含まず」は検索に使用した地域名がtitleタグに含まれておらず、description又は本文に含まれているものです。

 表の下部にある「○率」というのは、そのままなのですが、検索キーワードの順番がtitleにあるキーワードの位置関係と一致している率です。これが低ければ、title内の順番は関係ないという事になりますが、1パターンしかやってませんので、キーワードの性格や特性によって、変わると思います。「たった一つのサンプル」に過ぎません。

 *同じ順位の片方が「逆」でもう一方が「○」の場合、同じサイトである可能性があります。今回の記事では、同じかどうかの部分は、あえて記載していません。

 また、含有率は二つのキーワードともtitleに含んでいる割合です。


<Googleの結果>

Googleの結果


 結果としては検索時にスモールキーワード(地域名)が前に来ている場合には(表の左列)、○率も低く、他の検索エンジンに比べて最も記述の順番に影響を受けていないという結果がでました。

 両方のキーワードをtitleに含んでいる含有率は85%といずれも高水準でした。


<Yahoo!>

Yahoo!の結果


 Yahoo!は3大検索エンジンで最も両方のキーワードのtitle含有率が高かったです。


<Bing>

Bingの結果


 Bingは最も含有率の低い結果が出ました。

 そして、Bingだけ例外の結果が2件ありましたので、※部分についてご説明させて頂きます。

 ※1については、該当ページにはソース内にも地域名が一つも含まれておらず、サイト内の別ページに地域名が存在していたというケースです。

 ※2については、やや残念な結果です。ソース内には見出しタグが複数存在していました。しかし、その全てが「display:none」のため不可視の状態であり、サイト上では全く見えないものでした。

 検索結果のスニペットには、その不可視になっている見出しタグの内容が堂々と表示されていました(descriptionには、その地域名は記載なし)。つまり、スパムに騙されている状態です。

 また、参考情報までに、この検索でBingが表示したページは一つの地域のページでした。実際には私が使用した検索キーワードが両方含まれているページは別途存在しているのですが、そちらは検索されずに、全く別の地域が結果として表示されました。


 さて、繰り返しとなりますが、たった一つのビッグキーワードと地域名での組み合わせでの結果であり、検索エンジンの癖が分かるはずもありません。

 ただ、この記事を書いた目的は、もし、皆さんの会社の商材が今回のようなパターンでの検索が多い場合には、是非、皆さんのターゲットキーワードで再確認でもしてはいかがでしょうか?と思った次第です。

 その再確認への動機付けとして、今回の記事をサンプルとして書かせていただいたとお考え下さい。



◆ご相談はセルフSEOコンサルタントのSEMアドバイザーまで
「疑問意識力」でマーケティング力を鍛える
posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO

2010年03月24日

3大検索エンジンのtitle内の検索キーワードの位置関係

 昨日の「3大検索エンジンで1位堅持の見出しタグの使い方例」に引き続き3大検索エンジン比較第二弾を行ないたいと思います。

 先日、ご存知の通り、Bingが激しい動きをしたため、3大検索エンジンでのtitleタグ内の検索キーワードの位置関係を表にしてみました。

 対象キーワードはここでは明かしませんが、私が任意に選択した、メジャーキーワードとマイナーキーワードでの比較です。


<参考データ>

・メジャーキーワード検索数
 Google…2,430万件、Yahoo!…1億3,800万件、Bing…292万件

・マイナーキーワード検索数
 Google…43.9万件、Yahoo!…365万件、Bing…17万件


<表の見方>

 検索キーワードのtitleタグ内での配置を数値化して表示してあります。例えば、検索キーワードがtitleの先頭にある場合には「1」と表示し、10文字目から出現している場合には「10」となっています。

 titleタグの1番目からあるものにはオレンジ色の背景をつけました。検索キーワードをtitleに含んでいないものは「含まず」と記載しています。


<メジャーキーワードの状況>

メジャーキーワードの状況



<マイナーキーワードの状況>

マイナーキーワードの状況



 メジャーキーワードの場合には、意識してtitle付けをしているサイトが多いのが分かると思います。マイナーキーワードの場合には、そもそもtitleにキーワードが入っていないものが多く、その傾向は特にYahoo!で顕著に現れています。Googleの場合には、他の検索エンジンと比較した場合には、titleにキーワードが入っている方が相対的に有利なようです。

 さて、このブログの趣旨を逸脱してはいけませんので、位置関係も含めて、この数値から何を読み取るかは、後はご想像にお任せいたします。

 ヒントを出す事で、皆さんの脳が揺さぶられる事を希望します。


 なお、このデータは2010年3月23日時点のデータであることを付け加えておきます。

 ご参考までに。


◆ご相談はセルフSEOコンサルタントのSEMアドバイザーまで
「疑問意識力」でマーケティング力を鍛える
posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO

2010年03月23日

3大検索エンジンで1位堅持の見出しタグの使い方例

 かなり前に見出しタグの実験で一気に圏外に落とされた事のある私ですが(h2を強引にねじ込みました)、今はもちろん、同じような事をやっても同じ結果にはなりません。

 お分かりの通り、それは検索エンジンのアルゴリズムが変化しているからです。

 さて、今回はいつものように1サイトだけをサンプルとして、どんな感じで見出しタグを使っているか、そしてその他の状況を紹介していきます。

 毎度おなじみですが、これはサンプルですので絶対でも何でもないものですので、どのように理解して頂いても自由です。ただ、私の絶対的な見解として受け取るのだけはご遠慮下さい。お勧めしている手法などではなく、サンプル紹介です。

 今回のサイトは、現在主流の使われ方と異なる使い方をしているため、サンプルとして取り上げることにしました。



<対象サイト>

 人気単一キーワード(地域関係なく全国で単一で使われやすいキーワード)において、3大検索エンジンで約4ヶ月、ほとんど1位を獲得しているサイトです。


<サイトの状況>

 ・ECショップ(1キーワードで検索される商材)

 ・Yahoo!カテゴリ登録済み

 ・商品販売のみでなくノウハウもかなり充実

 ・リンク集あり。ただし、無駄な外部リンクはなく、関連テーマへのサイトのみへのリンクを積極的に実施

 ・上記リンクの関係で関連テーマサイトから相互リンクされている

 ・想像以上に被リンクに無関係テーマのものはなし

 ・Googleでの認識被リンク14

 ・Yahoo!での認識被リンク35,700(自サイト内部リンクが多い)

 ・サイト経年約5年

 ・被リンクアンカーテキストの内容は上手にバラけていました。Yahoo!での被リンク元50サイトで6パターンのアンカーテキストを使用。

 ・被リンクの内容からリンク購入はかなり少数であり(但し購入の形跡は少なからずあります)、関連サイトと地道に相互リンクした事が見受けられます。

 ・参考数値:検索件数はGoogle249万件、Yahoo!は1,230万件、Bing27万4千件。


<トップページの見出しタグの状況>

 分かりやすいように見出しタグの分布(緑色)もご覧頂きます。

 ・h1タグなし 

 ・h2タグ・・・12回

h2の配置


 ・h3タグ・・・10回

h3の配置


 ・h4タグなし

 ・h5タグ・・・1回

h5の配置


 ・h6タグなし


<特徴>

 今回、配置を図としてつけたのには理由があります。h5の配置をみると分かるのですが、現在、一番上にh1を持ってくるパターンが主流となっていますが、このサイトはその場所にh5があります

 そして、特徴としては、見出しとして使っているというよりも、文字のサイズとしてちょうど良かったから選択しているような気がするような使い方です。

 そう考えた理由として、見出しタグのサイズ調整をCSSで全く行なっていないためです。

 そのため、数も気にしていないという事なのでしょう。そう考えますとh1がない理由もよく分かります。

 それはh1はサイズが大きすぎるからです。そしてh6は逆に小さすぎるからです。h4はサイトの見出しとして使うまでもなかった事が想定されます。

 今回は偶然、人気キーワードでずっと1位であるサイトの中身をサンプルとしましたが、一例として今後の貴方のサイト作成の参考にしていただければと思います。



◆ご相談はセルフSEOコンサルタントのSEMアドバイザーまで
「疑問意識力」でマーケティング力を鍛える
posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO






最近の記事