2010年05月31日

noindex実験の3大検索エンジンでの動きを公開

 所持している実験用ドメイン(通常サイト)の一つを廃止する事にしましたので、この機会に、普段ではちょっとできない実験を行なっています。

 その一つが、全ページに

 <meta name="robots" content="noindex,nofollow">

 という記述を入れたら、どのような動きをするかと言うものです。つまり、検索エンジンごとに、どれくらい早く、この記述を認識してくれるかの実験です。この記述は、検索エンジンに対し、インデックスをしない事、そして、リンク先を辿らない事を指示しているものです(言うまでもありませんが、目的もなく、運営中のサイトでこの実験を真似しないで下さい。当方では一切の責任は取れません)。



 今回の実験では「robots.txt」は使わずに、あくまでメタタグでの記述だけでの経過を見ています。

 まずは、インデックス数の変化を見てみたいと思います。



<実験データ>

・noindexは5/19に全ページに記述。そのため、5/19から5/30までのデータを紹介します。

・Yahoo!カテゴリ登録サイトではありません。

・このサイトのキャッシュ間隔はまちまちですが、2010年に入ってからは、2日〜2週間程度の範囲に収まっている事を参考までに書かせていただきます。



<インデックス数の変化>

noindex後のインデックス数の変化


 これは、想像していなかった結果というと、Yahoo!には申し訳ないのですが、noindexを一番素直に聞き入れているのがYahoo!という結果になりました。想像以上に早く驚きました。

 Googleはゆっくりと減少していますが、Yahoo!は5/24から坂道を下るように減少しています。



<順位の変化>

サイトタイトルでの順位の変化


 実験ページで、どのタイミングでランクに変動があるのかを示したグラフです。分かりやすい動きのキーワードを選択して紹介しております。

 Googleは5/19にnoindexを記述した後、5/21に圏外に消えました。しかし、5/24に299位に一瞬戻って、また次の日には圏外へ消えました。

 Yahoo!は5/28に圏外に消えました。

 正直言いまして、Bingは「予想通り」で、まだ動きはありません。

 ちなみに、Bingのヘルプにはこのように書いてあります。


Bing のインデックスから Web サイトを削除する
Bing では、インデックス登録が更新され、変更内容が反映されるまでに数週間かかることがあります。


 いずれにしても、もうしばらく時間をおかないと動きは出ないと思われます。


 今回は、普段ではなかなか試す事ができない、サイト全体のnoindex実験の動きを紹介させて頂きました。

 当然の事ながら、サイトの状況によっては、結果は異なると思いますので、一つのサンプルとして参考にしていただければと思います。



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2010年05月27日

発リンクの数よりも、ユーザーの気持ちを意識してほしい

 至極、個人的な見解を書かせていただきます。


 私は外部サイトへの発リンク数を「強く」意識するのは好きではありません。

 リンクは必要な時に、ユーザーのために用意するものであると思っているからです。

発リンクはユーザーのためにある



 発リンク、被リンクのバランスを考える事でSEO効果を最大限にあげることは理解できます。

 当然の事ながら、私もセルフSEOのコンサルタントをしておりますので、意識しないわけではありません。


 ただ、あまりに意識しすぎて、ユーザーの気持ちを置き忘れてしまっているサイトもたまに見受けられるので、今回の記事を書かせていただきました。

発リンクの計算のしすぎに注意



 リンクというのは「推薦状」だという例え話を先日の記事「SEOの単語を一般人に分かりやすく言い替えました」で書きましたが、それ以外にも考え方は沢山あります(該当の記事はネタの要素が多分にあります事、ご了承下さい)。

 その一つが、ユーザーが求めている(興味を持つ)であろうリンクを、きちんと用意しておくという事です。


 クリック一つで、関連するページを見てもらう事が出来るのがリンクの良い所です。


 ブログやサイトのコンテンツ内で、多くのキーワードを記述されると思います。

 そういう時に、具体的な名称(固有名詞など)を書く事も多いと思います。


 すると、それを読んでいるユーザーは、そのキーワードが気になる可能性が高いわけです。

 としますと、そこにはリンクが必要なのです。


 発リンクの数などを気にしすぎて、ユーザーに対し、

「興味があれば、自分で検索して下さい」


 のような形にするべきではないと言う事ですね。


 そういう意味では、例えば、本文に関係のないリンクについては、ユーザーとは関係のないところにあるものですので、私がどうこう言うものでもありません。広告かもしれませんし、その他の目的かもしれません。


 記事そのものに記述の具体的キーワードに関して言えば、ユーザーが興味を持つと想定されるものは、出来る限りリンクとして用意してあげる方が親切だと思っています。


 こう書きますと、同じキーワードが何度も出てくる時に、全てのキーワードからリンクをはる方もたまにおりますが、そこまでやる必要はありません(そういうブログシステムもありますね)。


 余程の長文でない限りは、ユーザーは気になったキーワード(この例では、通常は固有名詞ですね)への入口が最低でも一つあれば十分なわけです。

 もちろん、必要に応じて、二つなど用意するのは構いませんが、SEOのためにやりすぎると、ユーザーがうんざり(不信感=イメージダウン)する可能性も高くなります。


 それに、不必要に何箇所にもリンクをはるのは、かえって不自然ですね。


 リンクは、ユーザーの「さらに知りたい」という欲求に対し、便宜をはかるためのものだと考えて下さい。

ユーザーの知りたいをサポート



 SEOも大事ですが、SEOを意識しすぎて、パソコンの向こう側にいるユーザーの気持ちを無視しないように気をつけましょう。


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2010年05月25日

SEOはボディブローを意識せよ!

 ブログなどを書き始めると、やはり気になるのがアクセス数です。記事を頑張って書いているのにアクセスが増えないと、不安だと言う方もいるでしょう(そういう私は、あまり気にしない派です^^)。

アクセスが増えないと気になりますか?



 しかし、よく考えて下さい!


 作って間もないブログであれば、周知されていない事は当然で、そもそもアクセスがある方が逆にラッキーな事です。現存サイトの後押しもなく、2〜3の記事しかないブログに訪問者がくれば、それは素晴らしい事だと言えます(前向き!)。


 実際にはRSS、ポータルサイト、GoogleのQDF(話題のキーワードに関する新しいページを表示する)アルゴリズム等の存在により、1記事でもアクセスがある可能性はありますが、それはブログのファンになったとは言えない段階です。


 実は今回の記事を書いているのは、アクセスがなくても、すぐに諦めないで続けて欲しいという思いがあったからなのです。

 もちろん、「どんなコンテンツでも諦めるな!」とは、流石に言いませんが、少なくとも、記事を書いている貴方自身が、他の人の参考になると思うものであれば、是非、続けて欲しいと思っています。


 ブログの事ばかり書きましたが、通常サイトのコンテンツもブログの一記事も同じです。

 SEOはボクシングで言うところのカウンターパンチのような効果はありません。

 しかし、書き綴った記事(コンテンツの追加)というものは、時間の経過とともに、ボディブローのように、アクセスに貢献していきます。

SEOはボディーブロー



 そして、さらに大事な事は、アクセスしてきた方に、次も来てみたいと思ってもらう事です。

 これはリアルのお店でも一緒ですね。

 もう一度来たいと思わせるものがなければ、その店のお客は右肩上がりには増えていきません。

 時間をかけて地域の信頼を得て、地道にお客を増やしていくのが普通です(たまに物凄いパンチを持っているお店はありますけど^^)。


 横道にそれましたが、貴方が書いているものは、書いた直後に効果を出すものもあれば、そうでもないものもあります。


 時間をかけたからと言って、多くの人が読んでくれるわけではありませんが、面白いもので、忘れた頃にアクセスが増えたりする事もあるものです。

 まさしく、GoogleのQDFではありませんが、「遅れてきた先取り記事」みたいな感じでしょうか。

 コツコツと貯めてきたコンテンツは、それが増え、サイト全体のテーマとして、相互に関連してくる事で、さらに強固になっていきSEO効果も上がっていきます。

 SEOは、今すぐの効果ではなく、ボディーブローのように、後からずっしりと来る効果を期待しましょう。


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2010年05月24日

SEOの単語を一般人に分かりやすく言い替えました

 今回は多分にネタの要素も入っていますが、真剣に書いております。

 昨日、SEO関連キーワードのPPC広告の文章や、そのリンク先(安心して下さい。広告からはクリックしていません!)のページを見ていて、ふと思いました。

「SEO関連の単語って一般に通じない単語ばかり!」


SEOは難しい単語ばかり!


 ここから参考までに、SEOでよく使われる単語を並べさせて頂きます。この記事を読んでいる皆さんが、一般の方だという認識で読んでみて下さい。

一般人の気持ちで読む



・IPアドレスはクラスCで分散!・・・既に宇宙語のレベル

・アンカーテキストは分散します!・・・意味不明

・オールドドメインからのリンク!・・・オールドと来たら、ウィスキーを先に思い出す人の方が多そうです。

・SEO・・・知人に名刺を渡すと、「セオ」率ほぼ100%。

・SEM・・・同じく「セム」率、ほぼ100%。

・LPO・・・これだけは日本語との兼ね合いで正確に読んでもらえる可能性が高い(読みのみ正解)!

・リスティング広告・・・絶対分からないはず。

・ロングテール・・・難関大学レベルのお話。


 いかがでしょうか?一般人の気持ちで読んでいただけましたでしょうか?これを「営業的に」話すと、もう一般の方には「嫌がらせ」になりそうです。

*本文の中身は私の意見ではなく、よく聞く営業トークです。(誤解なきよう^^)


SEOの営業トーク例



<よく聞くSEOの営業トーク本文>

「当社は、クラスCで分散しているIPアドレスからのリンクを提供しております。また、検索エンジンのアルゴリズムを多角的に検討し、ソースプログラムの修正や、被リンクのアンカーテキスト等にも細心の注意を払っております。」


 ・・・・・・。

 ・・・・・・・・・。


 難易度が高い!しかし、こういう営業ってとても多いと感じます。詳しくないと分かるわけありませんね。

 お客様が見たこともない商品を難解な言葉を使って営業しているようなもので、これでは売れませんね。


 ここで、この営業トークを一般の方に分かりやすいように言い替えてみたいと思います。


<よく聞くSEOの営業トークの変換>

「当社はYahoo!などの検索エンジンで検索された時に、少しでも上の方に来る可能性を高めるサービスを用意しております。言うなれば、気づいてもらいやすくすると思って下さい。検索エンジンというのは、電話帳のようなものです。

 対策の一つに「リンク」と言うものがございまして、他のホームページから、お客様のホームページに推薦状を書くようなものです。

 その推薦状の中でも有効と言われているシステムを使っています。

 例えば、推薦状が100通あったと致しまして、実は全部、山田さんからだったとしたら、受け取った方としても、そんなに良い推薦とは思われませんよね?

 それ以上に、山田さんはどれだけ、この人のファンなの?という話になると思うだけだと思いませんか?

 当社のご用意する推薦状は、山田さんだけではないのです!伊藤さんも、鈴木さんも、山下さんも、本田さんも・・・(100名分続きます)という大勢の方から推薦状がもらえるのです!

 また、御社のホームページも、検索エンジンが考える、上位に来るべきホームページの形を予想し、例えば、山田さんからの推薦状や、伊藤さんからの推薦状の中身をきちんと考えて書かせていただきます。全部、同じ推薦状だと、不自然だと思いませんか?

 それと同時に、御社のホームページも推薦されるに相応しい姿に、手を加えさせていただきます。中身も見た目も良いに越した事はありません。」

***************************



 先ほどの営業トークを、一般向けに分かりやすく言うとなれば、ここまで変える必要があるかもしれません(まあ、冗談がほとんどですけど^^。ネタなので言葉使いも気にしないで下さい)。


 ネタっぽく書かせて頂いた本日の記事ですが、現実問題、SEO関連の単語は、なかなか浸透しにくいものが多いと思われます。


 SEOに限らず、専門用語というのは、使いすぎる事で、顧客が理解できずに、最終的にトラブルにつながるケースは良くあります(携帯電話のサービスでもよくありますね)。

 顧客の立場に立って、説明し、理解を得るようにしましょう。



 悪いイメージも一部ついてしまっている業界だからこそ、一般の方にも分かりやすい例を使い、具体的に伝える事が望ましいと思います。


 今回の私の変換は、多分にネタの要素が入っていますので、長くなっておりますが、もし、SEOをお仕事とされている方は、(大丈夫だと思いますが)ご自身の判断で分かりやすく伝えるように考えて下さい。


 最後になりますが、ネタとしてIPアドレス分散の話をしましたが、リンク購入を勧めているものではなく、あくまで、私自身がよく聞かされた営業トークを紹介しているだけです。ご了承下さい。


 *私のサービス内容にはリンクの提供は一切ありません。リンク購入につきましては、業者から、リスクも含めて説明を受け、その上でご自身で判断をして下さい。

 *この記事を読んでいるのか、私にリンク販売の営業メールを送ってくる会社がありますが、私のサイトをよく読んでください。私はリンク購入反対派です。営業されても返信を致しません。



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2010年05月19日

アルゴリズムへの読み込み速度導入は貴方のため

 Googleがアルゴリズムに読み込み速度を組み込むと公表したのは記憶に新しい所ですが、個人的には、Googleの善意だと思っています。

 なぜなら、サイト制作者への警鐘としているのではないか、と考えられるからです。

読み込み時間は短く


 現実問題、ここ最近の話題にもあるように、ユーザーがサイト読み込み完了までに我慢できる時間というのは、数年前に比べ、はるかに短くなっています。

 ブロードバンド時代に突入してからというもの、表示までの時間が短い事に慣れてしまったために、我慢できる時間も短くなってきているわけです。


 今回のアルゴリズムの導入で、検索順位へ与える影響は僅かだとは思いますが、もう一度、ユーザーの気持ちになって、サイト制作をする良い機会だと考えています。

 デザインに凝り過ぎて、ユーザーの気持ちを考えずに、その結果として、ユーザーを待たせるというのは、喫茶店に入っても、なかなか注文を聞きに来ない状況に似ているように感じます。

 お店に興味を持っているから入った(アクセスした)にも関わらず、注文を聞きに来ないわけです。それは帰る人(離脱する人)がでるわけです。至極、当たり前の話ですね。


 さて、ここで一つサンプルをご紹介いたします。あるブログとある通常サイトのサイトのパフォーマンスの違いです。


<ブログ>

ブログのサイトのパフォーマンス


 平均読み込み時間は 7.0 秒です。ブログパーツが複数はってあります。現在、言われているユーザーの我慢できる時間以上と言えます。見た目には、それほどのブログパーツははっていません。



<通常サイト>

通常サイトのパフォーマンス


 平均読み込み時間は 0.5 秒です。ブログと圧倒的に違いますね。


 なお、この結果を元に、ブログより通常サイトが検索では有利などと言うつもりは毛頭ありません。

 しかし、ブログパーツを複数はるという事は、自分が思う以上に読み込み時間がかかっている、つまり、ユーザーにストレスを与えている可能性があるという認識は持たれた方が良いと思います。


 ユーザーの事を考えるなら、必ずしも必要ではないブログパーツは検討の余地はあるでしょう。


 ただし、いつもアクセスしているブログの場合には、そのブログの普段の待ち時間を無意識に理解しているので、それほど遅いと感じる(ストレスを感じる)事はないはずです。


 その反面、新規のブログでは、情報が何もないため、読み込み時間への判断が厳しくなってしまう可能性はあると考えましょう。


 堅苦しい話になりましたが、サイトの表示も、喫茶店での注文も、そして、サポートの対応も(これはかなり大事です!)、早いに越した事はありません。


 最後に、サイト制作の上で、このアルゴリズムを意識しすぎる必要はありません。それぞれのコンテンツは、最大限の効果を出せる見せ方をする必要があると思っています。

 あくまで、ユーザーが我慢できる時間が短くなっているという事は理解しておくべきだという事です。



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