2010年06月11日

共感書評:プロが教えるGoogle Analytics実践テクニック

 今回は特別編と言う事で、先日発売されました「プロが教える Google Analytics 実践テクニック」についての書評を書かせていただきます。


 本書は大角誠之さんと阿部圭司さんの共著ですが、阿部さんといえば、ご存知、SEMマスター名義で「SEM-LABO」というリスティング広告・アクセス解析等に特化したブログを書かれています。

sem-labo


 私自身、SEMマスターさんとは、ブログを介して、そしてTwitterを介して、何度も会話はしているのですが、いまだに現実にはお会いした事がないので、いつかはお会いできればと思っている方です。


 前置きはこのくらいにして、本の感想に入りたいと思います。今回、タイトルで「共感書評」と書かせていただいたように、とても、共感できる部分の多い内容でした。

プロが教えるGoogle Analytics実践テクニック



 最後まで読んで感じた事を先に書きますと、「プロが教える Google Analytics 実践テクニック」というタイトルでは物足りないくらいの内容の充実度だと思います。


 お世辞抜きで、Google Analyticsの事だけを書いている本ではありません。Google Analyticsを中心としたWebのあり方について言及している書籍と言えるのではないでしょうか?


 割いているページ数は少ないものの、ランディングページについて書かれている部分は、まさに多くの方に読んで欲しいと思える内容でした。

 ランディングページの重要性について触れている部分で、このように書いてありました。

どれだけたくさんの雨(アクセス)を集めたとしても、受け皿(ランディングページ)がボロボロでは、貴重なアクセスを垂れ流してしまう可能性があります。


 私もよくブログにおいて、目的はアクセスを増やす事ではないという事を書いています。


 アクセスを増やす事だけを目的として集客できたとしても、受け入れる体制が全くなっていない場合には逆効果にしかならない、と言う事です。アクセスをしても、もし、そのサイトに満足のいく希望の要素が含まれていなければ、二度目がない可能性もあるのです。


 まさしく、共感の一言です。そして、例えがうまいですね。


 では、この本、どんな方に読んでもらえば良いのか?と考えた場合に、いろいろな立場の方が読めるのでは、と思いました。


 ストライクゾーンが、想像以上に広いという事です。タイトルからは、ややマニアックな知識がある方だけを対象にしているのかな?と感じましたが、全くそんなことはなく、Google Analyticsの導入(そして、その意味)から詳しく説明してくれています。


 また、何と言っても、具体的な事例やグラフなどが盛りだくさんなので、分かりやすいというのもあります。


 タイトルにある「プロが教える」の意味は、プロの経験から出ている、実践的な手法をメインに紹介していると考えていただけると良いでしょう。


 この本を読むことで、Google Analytics初心者は、無駄な寄り道や迷子になる事がなくなり、そして、Google Analyticsに慣れている方は、新たな視点を加える事で、将来に活かす事ができるようになるでしょう。


 一つひとつの考え方や、施策の進め方、どれも学ぶべき所の多い書籍だと思います。


 もちろん、各個人の今までの実務経験により、理解しにくい(聞いた事のない言葉は必要以上に難しく感じますので)と思う内容もあるかもしれません。

 この本を読まれる時には、是非、蛍光ペンを片手に、大事な点、そして、読み返す時に、注意すべき点をチェックしておく事をお勧めいたします。


 繰り返し読むことで、ザクザクと、アイデアが沸いて出てくる本だという事は確かです。

 私自身、毎日触っているGoogle Analyticsを、新鮮な気持ちで試しつつ、本を読み進めた事を最後に、付け加えさせていただきます。




 
posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO

2010年06月10日

SEO対策ブログから移行しての比較データ

 今回は「SEO対策ブログから移行しての比較データ」というテーマで書いてみたいと思います。

 以前も一度、ブログができたての頃に似たようなデータをご紹介しましたが、定点観測のようなものとお考え下さい。


 ご存知の方も、そして、ご存知でない方もいると思いますが、私は「SEMアドバイザーのSEO対策ブログ」というものを約2年続けまして、2010年3月15日から、この「SEMアドバイザーの揺さBrain!」に移行しました。


 約2年間、ブログを続けたものをタイトル、及びURLともに変更する理由については「SEMアドバイザーのSEO対策ブログ終了のお知らせ」について記載しておりますので、読まれていない方はこちらをまず、ご覧いただければと思います。


 現在、こちらの揺さBrain!に移行してから、約3ヶ月が経とうとしています。


 そこで、今年の5月の時点でのこのブログの参照元上位10サイトと、昨年の5月の「SEO対策ブログ」での参照元上位10サイトを改めてご紹介いたします。

 *数値ではなく上位10サイトの割合での紹介です。


<揺さBrain! 2010年5月の参照元上位10サイト>

2010年5月揺さBrain!参照元サイト



<SEO対策ブログ 2009年5月の参照元上位10サイト>

2009年5月対策ブログ 参照元サイト



 1年前のデータと比較しているのは、SEO対策ブログは、現在は記事の更新をしておりませんので、原則、検索エンジン経由がメインになってしまっているからです。


 揺さBrain!はいまだに、元ブログからの流入が一番多い事に気づかれると思います。ほぼ4分の1の参照元が、SEO対策ブログと言う事です。

 SEO対策ブログからのユーザーは、検索したキーワードで以前のブログにアクセスし、その後、この揺さBrain!にアクセスした事が想像できます。


 そして、何と言っても、Twitter経由が現在はかなりの割合を占めているのが分かると思います。これは、毎月、増加傾向です。

 ほとんど晴練雨読さんと変わらなくなっているのは、以前では考えられなかった事です。


 また、移行してからはブログランキングへの参加もやめましたので、そのあたりの流入がなくなっているのも分かると思います。


 なお、揺さBrain!は記事数がまだ少ないため、流入キーワードの数はこの比較期間において、SEO対策ブログと較べても、23%程度しかありません。


 それだけ、記事数が多い=ロングテールキーワードでの流入が確保できる、という事になります。

 その流入キーワードの違いもあり、検索エンジン経由のアクセス数も20%程度しかありません。

 検索されるキーワードがなければ、それだけ、検索数も減少するという事です。


 結果として、自然検索経由のアクセスが減少しているわけですので、日々のアクセス総数で言えば、SEO対策ブログには、まだ当分勝てそうにありません。

 ただ、検索エンジン経由以外のアクセス経路というものが、明確に効果を出してきているため、多くの参照元を意識する事により、アクセスアップがはかれるようになっているのも事実です。


 今回は参考データとして公開しているものです。ブログの移行などを考えている方の参考になればと思います。



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posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO

2010年06月09日

ブログは目的を持って続けるからこそ意味がある

 今回のテーマは「ブログは目的を持って続けるからこそ意味がある」と言う事について述べさせていただきます。

 実際には、ブログでなくても、何でも構わないのですが、もし、仮に「広報戦略」の一つとして、企業が何かを始めるのであれば、明確な目的を持って「続けて」いただきたいと思っています。

続ける事に意味がある



 目的を持つ理由はモチベーションにつながるからです。目的がなければ、何となく続けてしまい、内容そのものにも期待が出来なくなる可能性があります。いわゆる、やっつけのようなものになりかねないからです。


 そういう意味では、SEO目的とか、そういう商業的な意味で続けるのではなく、読んでくれた方々の参考になって、喜んでもらえたら嬉しい!という意識の方が長続きすると思っています。

喜びのために続けましょう



 SEOだけを目的にすると、すぐに効果がでるものでもないため、途中でモチベーションが下がる可能性は高くなります。これは言うまでもありませんね。


 私自身がブログを書き続けているのは、セルフブランディングなどという、格好の良いものではありませんが、自分が見本を見せる事でのクライアントへの説得材料になるというのが、一つの理由です。

コンサルの説得材料



 少なからず、私の事を知っている方は、以前の「SEMアドバイザーのSEO対策ブログ」あるいは、この「SEMアドバイザーの揺さBrain!」経由だと思います。


 それは、続けているからこそ、何かの機会にいろいろな道(入口)を経由して、私の事を知ったのだと思います。少しだけ記事を書いて、すぐにやめていたら、私の事を知っている方などは、おそらく「0」に限りなく近かったと思います(今もたいした事はありませんが、その辺は優しい目でお願いします^^)。


 コンサルタントがクライアントに何かを勧めたとしても、そもそも自分自身が試していないものは、説得力に欠けると思っています。


 試した上で、勧めないのも一つの選択肢だと思っています。しかし、評判だからというレベルだけで勧めるのは、無責任な事だと感じます。


 SEOに関しても、私が細かい実験をいくつも行なっているのは、自分が結果として出した事実であれば、より具体的な説明ができると思っているからです(このブログではほんの一部の実験結果しか紹介していなくて申し訳ありません^^;)。


 さて、大分タイトルから横道にそれましたが、最後にまとめて大切な事を書かせていただきます。


 今や、インターネットに関係する広報ツールで利用すると良い結果につながるであろうものは、多く存在します。

 しかし、そのいずれもが、今日始めて、明日すぐに効果がでるものではありません。

 種まきをして、そして日々、地道に育てる事で、綺麗な花が咲くのです。


 是非、何かを始める際には、流行っているからやろう!ではなく、綺麗な花を咲かせるつもりで明確な目的を持って始めて下さい。



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posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO

2010年06月07日

アンカーテキストの多様性が大事な理由

 今回は分かりやすく、アンカーテキストの多様性が何故、大事かを書いていきたいと思います。

アンカーテキストの多様性



 例をあげてみましょう。


 ここにひとりの転校生A君がいるとします。

 彼は最初の挨拶でこう言いました。

「私は根っからの真面目人間です。」


根っからの真面目人間A君


 これをホームページで言うと、テーマのようなものと考えて下さい。いわゆるターゲットキーワードです。こういうキーワードで上位に来ると良いなという希望です。


 さて、この例では、A君は「根っからの真面目人間」とみんなに認識してもらいたかったわけです。


 しかし、現実にはそうはいきません。クラスの中でも、自分の主張だけで「完全に信じてくれる」人が多くいるわけはありません。


 いろいろなイメージが多くの人の中にでてきます。同じクラスだけならまだしも、他のクラスの人はそういう情報さえも入らずに、さらに印象は異なるようになります。例えば、以下のようなものです。


・根っからの真面目人間(A君の希望通り)

・真面目そう(やや近い)

・背が高い(全く別視点)

・元気そう

・楽しそう

・冗談通じにくそう




 このように、A君を見た人の印象は様々なはずです。唯一共通して認識しているのは「A君」という名前(ホームページでいうところの会社名)だけです。それでも、知っている人だけに共通している項目というようになるわけです。

共通認識は名前(会社名)だけ


 それ以外は、A君はいろいろな印象をもたれました。

 そのため、A君を表現する時の言葉としては、いろいろな単語(キーワード)が使われてしまうわけです。

 これがアンカーテキストでいうところの自然です。


 普通はこのように、統一されるわけがないものなのです。さらに言えば、見た目についての印象を強く持つ人と、中身についての印象を強く持つ人など、A君への印象を感じる場所も異なります。


 さて、タイトルに戻ります。

 「アンカーテキストの多様性が大事な理由」というもの。

 A君を表現する言葉は様々に出てきますが、その中でも多数派というのは出てくるものです。これがホームページで言うところの目的のキーワードになっている事が望ましいという事は分かると思います。

 ここで言うならば「根っからの真面目人間」です。A君はそう思って欲しいわけですし、そう表現してくれる人が多ければ、それを初めて聞いた人も、「そうなのかな?」と思うようになりますね。

 そうは言っても、100人が100人、全く同じ表現をしていたら、かえっておかしいわけです。

 何かを表現する場合、必ずそこには言葉の多様性が存在します。しかし、それらは異なるようで、一つの大きなテーマの中に集約されたりします。アンカーテキストはそういうものだと言えます。


 今後、ますます検索エンジンは、不自然なものを発見する能力に長けてくる事は間違いなく、特に、多くの外部サイトから、同じ呼び名で表現されるのは、「おかしい」と感じるはずです。

 その点だけは忘れないように、外部被リンク対策をする事をお勧めします。



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posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO

2010年06月01日

SEO効果を最大限にあげるには、求められるコンテンツへの道が照らされていれば良い

 やや怪しいタイトルになっておりますが、その手(?)の話ではありません。しかも、タイトルも長すぎですが、意図的なものですので、気にせずに^^;(タイトルの長いのは推奨しませんので、真似しないで下さい!)。



 ご存知の通り、コンテンツが増えれば、入口が増えるという話はいつもお伝えしている通りなのですが、忘れてはいけないのは、トップページ以外の入口からの訪問者は、より明確な質問をしてきているユーザーだという事です。

 最近、よく使われる言葉に「アンサー度」というものがありますが、まさしく、ランディングページには、「それぞれの質問に対する答え」により近いものが用意してある事が肝となります。

 せっかく、ユーザーを呼び込んでも、トップページとの完成度の差が大きすぎるなど(これはよくありますね。トップページだけ力が入っていますというページです)、情報量に問題があると、かえって逆効果となってしまうケースも多く見受けます。

気合の入り方が違います



 さて、ここで大事な事はコンテンツが増えると、それだけ、このサイトはボリューム満点でお客様をお迎えしているのです!と、つい伝えたくなってしまうケースです。

 そのため、多くの選択肢をお客様に見せてしまいがちなサイトを見かけます。

 しかし、トップページは、まだ良いとしても、コンテンツページに限って言えば、その先にユーザーが求める内容は、ある程度決まってきます。


 例えば、ベッドを購入したい方が「ベッド 通販」で検索した場合には、極端な話、ランディングページで「クローゼット」への道を必要以上に見せる事はないわけです。

必要以上に関係ないものを見せない



 ボリュームをアピールしすぎるばかりに、余計な寄り道を推奨してしまう恐れがある事を忘れてはいけません。


 この辺は私がどうこう言うよりも、人気の通販サイトを見てもらった方が早いと思います。つい、一緒にいろいろと買ってしまうような工夫がされていますね。いわゆる、「見せ時」がうまいわけです。


 例として、通販サイトを出してしまいましたが、通常のサイトでも同じことが言えるという事を忘れないようにしましょう。


 それぞれのキーワードには、ある程度、求められるコンテンツというのは決まってきます。

 他の要素を見せたい場合には、その見せ方とタイミングが大きなポイントとなります。


 「どうだい?うちのサイトはすごい商品量だろう?」という発想よりも、一人ひとりのお客様の相談にのっていると考えれば、自ずと見せ方も分かってくると思います。


 皆さんが、実際のお店で何かを買おうとしている時に、話の途中で、全く異なる種類の商品を勧められる事はないと思います。


 貴方「歯ごたえのある醤油煎餅を探しているのですが・・・。」

 店員「分かりました。でも、この羊かんはいかがでしょうか?」



 実は、知らない内に、こういう接客をしているコンテンツページは普通に存在していると言う事です。

 
 コンテンツが増えると、どうしても、いろいろ見てもらいたくなる気持ちは分かりますが、そこは、ぐっとこらえて、お客様の声に耳を傾けましょう。




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posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO






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