2010年10月18日

ブログ記事は枝の増やし方でSEO効果が変わる

 ブログを書く場合、基本はブログのタイトルに沿った記事を書く事が多いと思います。これはもちろん、正解ですし、私もそうしています。


 ただ、SEO業界もそうなのですが、どうしても、記事を書くにあたり、同じような記事を書いてしまうという事が現実にあります。


記事テーマを守りすぎると面白みがなくなる事もある


 テーマを守ろうと意識するばかりに、同じような記事が並んでしまい、結局は個性も何もなくなってしまう事もあります。つまりは、ブログそのものの魅力が減少してしまうわけです。

魅力的なブログ運営を



 私も「平日は毎日書こう」と決めて書いていますが、正直、ネタ探しに困る事はしばしばです。ここ最近は、二日分の記事を予約投稿するようにしているのですが、この方法に変えてから、万が一、ネタが決まらない日があっても、精神的な余裕が出てくるようになってきて、記事を書く身としては正解だったと思っています。


 今まで、全て前日に書いていましたので、あせりというものがなくなった分、記事も余裕を持って書く事ができるというわけです。


ロングテールSEOは枝の増やし方で決まる


 話をタイトルに戻します。今回のテーマは「ブログ記事は枝の増やし方でSEO効果が変わる」というものですが、この点をよく考えてみましょう。


 例えばアクセスを増やしたいという目的の場合、記事をどういう視点で書いていけば、より良い結果が生まれるのか?と考えると(とりあえず釣り記事などは別にして)、同じテーマに偏ると、どうしても、多くの複合キーワードでのアクセスを獲得する事はできません。主軸を元にした検索キーワードでは狙えても、それ以外でのアクセスは増えていきにくくなります。


 もちろん、テーマを絞る事は重要ですし、それは今後も大事なポイントですが、増やせるはずの枝まで、忘れてしまうのは別問題です。

気になる枝



 ここ最近、Googleは一つのキーワードで2ページ以上を検索結果に出すようになりましたが、それでも、テーマを絞りすぎると限界があるわけです。もちろん、コアなテーマのものなら、問題ありませんが、SEOのように似たようなテーマのブログが多ければ、話は変わってきます。



 そう考えた場合、「枝」をどう伸ばすかで記事の幅広さも変わってきます。


 サイトタイトルが木そのものである場合、記事は枝や葉です。あまりに一つのテーマに固執すると、枝の数が少ない木になります。それはそれで、特化型ともいえるのですが、ロングテールも含めて狙うのであれば、適度に枝を増やしていく事で、多くの葉(記事)へとつなげることが出来ます。


マインドマップでブログSEO用の枝葉を用意しておく


 通常、サイトやブログなどを新規で構築する時は、マインドマップを使う方も多いかもしれませんが、記事のためのマインドマップを用意しておくと、ネタに困ったとしても、すぐにアイデアが浮かぶかもしれません。


 先日ご紹介した記事ではありませんが、ほんの数記事でもアクセスを飛躍的に増やす事は、キーワードとタイミング次第で可能になります。


 木の本筋を残しつつも、良い枝を用意しておけば、多くの関連テーマでの葉をつけることができます。


 是非、時間のある時に、ブログ用のマインドマップを用意しておくことをお勧めいたします。



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2010年10月15日

ウェブマスターツールの検索クエリで、想定外キーワードを押さえよ!

 Googleが提供するウェブマスターツール「サイトオープン時だけ」活用しているなどと言う事はありませんか?とても便利なツールですので、通常時も活用しないと勿体無いものです。


検索クエリは想定外キーワードを教えてくれる


 SEOの場合、自分が上位表示を狙っているキーワードがあり、そのキーワードのランク推移には目を光らせていると思いますが、実際にはいろいろなキーワードで自社サイトは表示されているわけです。


 今回の記事でお伝えしたい事を先に申しますと、本当はユーザーからのニーズがあるキーワードを見逃さないようにしましょう、と言う事です。


 そういうチャンスロスを極力減らすために役に立つのが、このウェブマスターツールの「検索クエリ(上位のクエリ)」機能です。


 ここ最近、とても分かりやすく「データの変動」がグラフィカルに表示されるようになり、間もなく完全移行するYahoo!のGoogle化後には、今まで以上に意識するべきツールだと言えます。


想定外キーワードを探す


 ここで、あるニッチなキーワードを狙った実験ブログのここ最近の検索クエリをCTR(Click Through Rate=クリック率)で並べ替えたデータをサンプルとして使用させて頂きます(とはいえ、キーワードはぼかします^^;)。

101015kensakukueri.gif


 実はこの記事を書くにあたり、データを再確認したのですが、自然検索で、一般キーワードにも関わらず(ここにあるキーワードにサイトタイトルは含まれていません)CTR49%って物凄い数だと自分でも驚いています(ニッチかつCTR順なので、たいした表示回数ではありませんが^^;)。


 ここに表示されているキーワードは、当然ながら、自分がSEOを意識して盛り込んだものもありますし、そうでもないものも含まれています。


 つまり、「自分自身は強く意識していないものではあるけれども、ニーズのあるキーワード」だと言えるわけです。特に表示回数が多くあるものは、ニッチキーワード狙いであれば、SEOを意識してコンテンツ(ブログなので記事)を優先して充実させる必要があるでしょう。


検索クエリの詳細で情報をつかむ


 各キーワードをクリックすると、その検索クエリの詳細情報を知る事ができます。

検索クエリの詳細



 CTRの最も高いもののデータを表示していますが、上部にクリック数が36の記載があるため、「3位」と「6-10件目」のクリック数の合計が24(表示回数合計48)と引き算で、これ以外の順位にて合計12クリック(表示回数25)がある事になります。検索クエリについての詳細は下記をご参照下さい。

参考:ウェブマスターセントラル−検索クエリ


検索クエリで注意するべき事


 上記参考ページ内にも記載しておりますが、検索クエリの詳細画面では、どのページが表示されているのかわかります(上図も参照)。


 検索クエリからユーザーのニーズを把握し、コンテンツを充実させましょう。そうする事で、さらなる効果を出す事も可能です。いくらSEOを意識していないキーワードだったとしても、ニーズがある場合には、それを用意してあげるのが、コンテンツ作成の基本です。


 ニーズがないものに時間を割くよりも、ニーズがあるものに時間を割いて、ユーザーに満足してもらう事が大事なのは言うまでもありませんね。


 表示されているページのタイトルや、meta descriptionの中身も確認しておきましょう。


 SEOは狙ったキーワードだけではなく、実際に表示されている検索クエリを元に修正を加えていくと、より効果があがるという事を忘れないようにしましょう。



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2010年10月14日

ブログSEO実験のその後の大きな動き

 本日は9月27日に投稿しました記事「ブログSEOは新鮮な「疑問」を書くとアクセスアップに効果的」の続編をお届けします。


ニーズがある新しいキーワードを掴む


 前回の記事では、ニーズがありそうな(今後爆発しそうな)キーワードがある場合、それの詳細記事を書くと、アクセスに貢献するという話を書きました。


 特にGoogleのSEOでは大切な視点と言えます。この手法は、アフィリエイトではよく使われるものですが、使われるシーンとして、急上昇キーワードから記事を書く、急上昇するであろう記事を探して記事を書くの2種類が大きくわけて考えられます。


キーワード先取りブログのその後


 前回の記事では、該当のキーワードをメインとした記事を追加する事で、平常時の倍以上のアクセスになったという事をお伝えしました。


 しかし、このブログにはさらに大きな展開が待っていました。以下のようなアクセスの変化があったのです。

101012access.gif



 最大で平常時の約10倍にまでアクセスが増えました。現在は山場を越えて、それまでの平常時の約2倍程度でアクセスは推移しています。


記事4つでも劇的な変化がある


 このブログでは、最初の本文内へキーワードを含んだ記事を含めて、関連記事を合計で4回投稿しました。その結果がこのデータなわけですが、このブログは元々長くやっている事もあり、この4つの記事を含めて、229記事が書かれています。


 日々、多くのニッチキーワードでアクセスを集めていましたが、たった4つの記事だけで、ここまで増えたのは、まさに、書いたタイミングが全てだったと思います。

タイミングが全て



 キーワードが急上昇してから記事を書くと、競合が多くあるため、ここまでのアクセスは期待できません。他にはないものだったため、多くの方が私のブログに集まったと言えるわけです。


更新を期待されるような存在になる


 「オリジナルの記事で質の良いコンテンツが重要」とは良く言いますが、それに徹するだけでもアクセスを集める事が可能な事はお分かりだと思います。


 他にない情報をいち早くユーザーへ届ける事で、結果は出てきます。そういう意味では他の方が時間をかけて書いたブログ記事を盗用するなどはもってのほかですね(SEO関係は法人であっても、普通に盗用する企業があるのがとても残念です)。


 とは言うものの、記事には鮮度と話題度が存在します。いつまでも同じ話題が続くものでもありません。


 本当に大事なのは、急激なアクセスの増加を狙うのではなく、一定して適度にアクセスを集められる状態を維持し、地道に上乗せしていく事だと思っています(こちらの方が精神衛生上も良いです)。


 但し、記事を更新する事が目的になってはいけません。更新を期待されるようなブログ(サイト)になるべきなのです。

更新を期待されるようなブログになれ



 最後の一文は自分への言葉^^;


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2010年10月12日

近未来のGoogleを想像してみた

 Google


 本当に素晴らしい検索システムを持っていると、つくづく思います。そして、皆さんもご存知の通り、日々、進化しています。


 昔はキーワードをわざわざ指定して検索しても、探していないものを提案してくれた時代もありますが、今では、本当にユーザーの気持ちを先読みしてくれます。

Google近未来予測


 さて、そんなGoogleですが、目指すところは、ユーザーの求めるものを最短で提案する事です。


 となると、近い将来、こうなるのではないか?と、ある事を予想してしまいました。


 それは、「真・提案検索」と言う形。

提案検索



 どういうものかと申しますと、今のGoogleはユーザーの検索行動などを元に、「興味 / 関心に基づく広告」を出すレベルなわけです。これは、DoubleClick Cookie という広告配信技術を使用しているわけです。


 参考:Google「広告サービスのプライバシーについて


 そう考えると、Googleにアクセスした時点で、キーワードの入力なしに「ユーザーが探しそうなサイトを想定して」検索結果をいずれ出してくるのでは?という事です。


 ユーザーが見たサイト、検索キーワードなど、直近のデータを元に、先読みして「お勧めページ」を提案してくるという事です。まさしく、究極の検索エンジンです。


 そもそもユーザーの興味が分かっているのであれば、極端な話、ユーザーに、現在のシンプルなGoogleのトップバナーを見せる必要はないわけです。興味のあるサイトを提案しつつも、現在の検索窓は一番上においておけば良いだけです。


 トップページから、ユーザーの興味のあるサイトを提案しても、Googleなら有り得なくないわけです。


 そうは言っても、Googleのトップバナーは、Googleこだわりの要素の一つですので、そういう形にするかは分かりませんが、パーソナライズド化が進めば、それぞれのユーザーごとに、お勧めサイトをいきなり出しても、おかしくないですね。

香りのデジタル化の研究


 ここで、やや脱線しますが、パソコンは、現在研究中である「匂いや香りのデジタル化」もできるようになり、さらに生活に欠かせないツールになると思われます。


 丁度最近、このテーマのセミナーが終わったばかりです(残念ながら気づかず、参加しておりません)。

参考:アロマ・サイエンス・フォーラム 2010
─匂い・香りのデジタル化による嗅覚情報通信技術の最先端のいま─

好みの映像との対話(会話)で検索


 話を戻します。私が今回、想像するGoogleの先読み提案機能は、そんなに遠くない時代に実現するかも、と勝手に思ったりもしますが、キーボードで入力して検索する時代そのものも、近い将来、本格的に変わりそうに思います。


 全て口頭で質問し、それに答えるという、いわゆるSF映画のような時代も、間もなく来るだろうと思われます。もちろん、パソコンの画面は自分の好みのタイプの顔をカスタマイズできるようになっているでしょう(何故って、そういうのが好きな日本人は多いでしょうし、期待されるでしょうから^^)。


 そういう時代が遠くないと考えている今、SEOという単語は表現が変わっているかもしれませんね。

自分の「興味のある広告」をカスタマイズ


 ちなみに!自分の「興味のある広告」ってどう登録されているか?って気になりませんか?


 実はそれを見る事も編集する事も出来るのです。


 「Google Ads Preferences


 私の場合、こんな感じに登録されているようです。仕事を真面目にやっているように感じて頂ければ、私の目的は達成です^^。

Google Ads Preferences


 
 一番下の「カテゴリを追加」で希望のカテゴリを登録する事も出来ます。

カテゴリを追加



 このページの存在を見つけ、さらに、わざわざカテゴリを登録している方に出会った事はありませんが、将来は普通に利用されるかもしれませんね。


 ちなみに、このカテゴリの中にこんなものまで!自分で追加する人いるのでしょうか・・・?

カテゴリを登録2




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2010年10月05日

SEOに更新が必要と言われる理由

 いろいろな方の記事を読むと、SEOには更新が必要だとか、そうでもないとか、いろいろな意見が書かれていますが、「更新」そのものの本質は別のところにあると私は思っていますので、その点について今回はお話をしたいと思います。


 ちなみに私も「更新しましょう」と書いています。


 さて、論より証拠、更新しないと本当に順位は下がるのか?というのを実データでご覧頂きます。


 また、比較しやすいように通常サイトとブログの両方をご紹介いたします。



<通常サイトの例>

通常サイトの放置実験



 こちらのサイトはまともな更新を1年程度していないものです。このグラフはある「一般キーワード」での順位の推移ですが、Bingは別としまして、順位が大きく変わっていないのが分かると思います(1年分のグラフでないのは、細かくて見えにくかったので、半年分にしています)。

 なお、サイト名でのランクはそもそも1位です。2010年9月30日の時点でGoogleで2位(参考733万件中)、Yahoo!で2位(参考1030万件中)、Bingで12位(参考536万件中)です。


 これを見ていただければ、更新しないから順位が落ちるというのは必ずしも正しくないというのが分かると思います。



<ブログの例>

ブログの放置実験



 こちらは私の前ブログであるSEMアドバイザーのSEO対策ブログでの「SEO対策 ブログ」キーワードでの順位の推移です。今年の3月15日の記事を最後に更新らしいものは一切していないのはご存知の通りです。


 ここ最近のYahoo!はやや落ち気味ではありますが、Googleはほぼ安定して10位前後にあります。2010年9月30日の時点でGoogleで7位、Yahoo!で58位、Bingで21位です。


 何よりも、Googleでは「SEMアドバイザー」で検索すれば、今も1位はこのSEO対策ブログであり、サイトリンクも出ています。


 さて、全てのサイトやブログが更新しなくても、順位は変わらないか?というと、それはNOです。


 検索エンジンから、きちんとした評価を既に受けているサイトやブログは、更新をしていなくても、ランクの急降下はありませんが、ほとんど実績も何もないものであれば、すぐに他の競合サイトに抜かれてしまう可能性は否定できません。

評価を受けているサイトは強い



 そして、そのコンテンツがオリジナル性があるかどうかも(つまりはGoogleが考えるオリジナル性のあるコンテンツ)大きなポイントです。



<ここで更新について考えてみる>

 そもそも、SEOだけを考えて更新の有無を語るのは間違いだと思っています。原点としてあるのは、そのサイトなりは、何のために作っているのか?という事が基本なわけです。


 例えば、常に変化し続けるテーマについての情報をユーザーに届けているサイトであれば、SEO云々は別として、更新をし続けるのが筋ですし、そもそもの目的なわけです。


 逆に、更新をしないでもコンテンツとして成り立っているものなどは、更新頻度が低くても、それほど問題はないものです。


 例えば、あるテーマに関する情報を既に出し切っている場合などには、更新しようにも出来ませんよね?「ファミリーコンピュータ」のサイトを作っている方が、今から何かを更新しようにも、情報そのものが出てこなければ、更新そのものも出来ないわけです。


 しかし、それまでに充実したコンテンツを作り上げていれば、検索エンジンは、更新がされなかったとしても、それを評価し続けるのです。


 まとめますと、更新の必要性はSEOを元に考えるべきものではなく、ユーザーを元に考えるべきものです。


 更新が必要なタイプのコンテンツであれば、更新する事で、ユーザーは何よりも「良いコンテンツ」だと認識してくれるでしょうし、更新の必要性があるようなサイトにも関わらず、動いていないサイトであれば、ユーザーはそのサイトに興味を示さなくなるわけです。


 なお、更新頻度が頻繁であれば、検索エンジンのクローラーが頻繁に来るようになる事は間違いありません。但し、それが順位アップと単純につながるものではない事は忘れないで下さい。


 更新する事で、順位が下がる事もありますし、放っておく事で順位があがったり、安定して上位にある事もあるのです。

更新しても落ちる時は落ちる



 それであれば、今のSMO時代、ユーザーに喜んでもらえるを前提に考えて、コンテンツの更新をしていく方が、建設的だと思いませんか?



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