2010年11月01日

コンテンツを増やす事が目的のコンテンツ追加に意味はない

 ロングテールSEOを狙う場合、コンテンツの追加という考えが浮かぶと思います。多くのキーワードからのアクセスを狙うのであれば、コンテンツページが多ければ、受け皿が多いことになり、少なからずアクセスアップには繋がるわけです。

コンテンツなら何でもあり



 但し、あくまでニーズが少なくともあるキーワードについてですね。既に競合がありすぎるキーワードばかりを狙うのでは、ロングテールSEOという戦略においては、無駄な労力に繋がる事も多々あります。


 言うまでもなく、全力で仕掛けないといけないキーワードを、適当なページで狙うなどは無理があるとしか言えないからです。競合サイトはそのビックキーワードに対し、相当な労力をさいているわけです。


コンテンツを増やす事は必ずしもSEO上の正解ではない


 さて、話がそれましたが、今回のテーマである「コンテンツを増やす事が目的のコンテンツ追加に意味はない」について話をしたいと思います。


 コンテンツを増やす時に、そのニーズをきちんと把握していれば、徐々にではありますが、それぞれのコンテンツページが効果を発揮するようになってきます。


 そして、実際にアクセスに繋がって行くでしょう。しかし、ここで誤解をして欲しくないのは、いつもお伝えしているように、アクセスを増やす事だけが目的ではないという事です。


次に続く導線が大事


 アクセスに繋がるロングテールキーワードでアクセスを増やしたとします。しかし、大事なのはそのコアなキーワードで集めた後の、導線なのです。


 ここでブログの話をしますが、ブログの場合、直接、目的である最終地点(=読みたい記事)にたどり着く事がほとんどです。たいていどのルートを通っても、ランディングページはいきなり最終目的地です。

いきなりゴール



 そして、その後、ほとんど他のページを見ないで、離脱する事がほとんどです。これはブログの特性上仕方のない事であり、ブログのページビューが少ないからといって、嘆き悲しむことはないでしょう。


 なぜ、ブログを例にしたかと申しますと、コアなキーワードでのアクセスの場合、そのページがユーザーの興味のゴール地点である事も多いからです。その点ではロングテールSEOは、ブログに似ている部分もあると言えなくはありません。コアだからこそ、そのページが提示されているわけです。


 通常のサイトの場合、トップページにまず入り、そこからコンテンツを選択し、その先々で興味のある事に「気づかされ」サイトについての理解を深めていくものです。


 ロングテールSEOを狙う時のコンテンツの追加は、そこがユーザーが求めるゴールである可能性が高いがゆえに、導線は普通以上に気をつける必要があるのです。


そのコンテンツは本当に必要なのか?


 アクセスを集めるのだけが目的であれば、どんなコンテンツを時間をかけて追加しても構いませんが、通常は何らかの目的があって、コンテンツの追加を意識するわけです。


 例えば、ブログが公式サイトへの誘導が目的であれば、公式サイトへの期待を抱かされるような内容である必要があります。


 言い方を変えれば、テレビで言う所の「続きはWebで」に近い印象を与える必要があるわけです。


 何となく増やすのではなく、ニーズを確かめ、そして、目的に繋がるような位置づけでのコンテンツの制作、そして、コンバージョンへの道筋(次へ進むための道)を照らし出す事が大事だと言う事なのです。

ニーズから導線を



 実際に、ページを増やしても、アクセスは増えているけども、コンバージョンに結びついていない場合には、その点を疑ってみて下さい。早いうちに意識を切り替えることで、効果は出てくるはずです。



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2010年10月28日

検索キーワードは業界の問題点にも気づかせてくれる

 SEOについて言えば、自分が狙ったキーワードでの上位表示を狙うわけですが、キーワードの捉え方は別の見方もあるという事を忘れてはいけません。


業界にいても気づかない事はある


 どの業界にいても、全ての情報を誰よりもはやく入手するという事が困難である事は分かると思います。灯台下暗しではありませんが、常にアンテナを張り巡らせているようで、結構話題になっている事が、すっぽり抜けている事など、頻繁にではないにしてもあると思います。

知らない事は多い



検索キーワードには最新の問題点が隠れている


 アクセス解析を見て、検索キーワードをチェックしていると、どうしても数の少ないものは、軽視しがちな方は多いと思います。しかし、アクセスにそれほど結びついていないキーワード(数が少ないアクセスキーワード)は大きく分けていくつかに分類されます。

問題点



・話題が既に終わっているもの(過去に話題になったもの)
・偶然ほとんど関係のないキーワードで偶然上位にあり、アクセスされてしまったもの
・最新情報過ぎて、まだほとんど検索されていないもの



 これは一例ですが、3つ目にあげました、最新すぎるものなどは、自分が気づいていない業界の問題点などを暗示しているキーワードの可能性もあります。


 キーワードの探し方などは他の記事でも書いていますので、それらを参考にして頂くといたしまして(普通は記事内でリンクをはる所ですので真似せずに、皆さんは親切な記事を書きましょう^^。PVも増えますよ!)、それらの業界の問題点などを感じさせるキーワードを見逃さない事が大切です。


 私も教育関係を専門にしていますので、そちらの情報は積極的に取り入れるようにしていますが、正直、アクセス解析を見て、「え?本当?」と思い、自らが検索して調べるというような事は日常茶飯事です。


 ブログなどをやっている場合、記事のネタに困る事は多いと思いますが、そういう少数派キーワードのネタもきっちりとチェックする事で、「ネタ無し病」から救われるかもしれません。


キーワードは想像力を鍛えてくれる


 また、アクセス解析で知る事ができるキーワードは、昔と違って長い文章が増えてきたのは確かですが、それでも、意図が分からないキーワードが存在するのも確かです。


 そういうキーワードを見つけた場合には、「意味不明」で片付けずに、そのキーワードに含まれる背景、ユーザーの気持ちを想像すると、面白い展開(新しいサービスなどへも繋がるかもしれません!)へとつなげる事ができるかもしれません。


 ちなみに、私のこの揺さBrain!にめでたく「山下五郎」でのアクセスがありました。この方の期待するところは、山下五郎シリーズの続編を望んでいるのか(多分違うと思います^^;)、それとも、その人の名前が山下五郎で自分の噂が書いていないか調べたのかは分かりませんが、いろいろな想像ができるわけです。


 と、それは冗談と致しまして、アクセスキーワードは、それぞれ、「過去、現在、未来、さらに不変」の性格を持っています。

キーワードの時



 それらのキーワードがどの性格に属するものなのかをしっかりと捉え、傾向と対策(分かる人にだけ分かる懐かしい響き!)をしっかりと考えましょう!



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2010年10月26日

SEOで成功する秘訣は事前調査の徹底です

 ご存知のように私は複数の実験ブログ、サイトを運営していますが、残念ながら、全てが自分が思っていたような成功をするわけではありません(これについては、実験のみが目的のものも多いので、仕方ないものもありますが^^;)。


 ここの意味での成功というのはSEO上の話ではありません。例え狙ったキーワードで上位に来ても、必ずしも成功とは言えないわけです。


本当の成功とは何か?


 SEO上の成功というのは、いつもお伝えしていますように、上位になるだけではなく、その上で目的が達成される事を指します。

成功した人を褒める



 極端な話で言えば、自分が想像もつかないようなキーワードであっても、コンバージョンに達成すれば問題はないわけです(もちろん、狙ったキーワードでのコンバージョンが一番気持ちよいです^^)。


 例えば、映画で言えば、どんなに上映前に話題になっても、お客様が入らなければ(興行収入に繋がらなければ)成功とは言えないわけです。


激戦区に「当たり前の感覚」で飛び込むのは無謀でしかない


 現在、毎日のように人気キーワードに関係するコンテンツが続々と作られています。


 特に、アフィリエイトに向いていると思われるカテゴリのものは、それこそ物凄く増えています。しかし、そんな中でありきたりな内容で攻めても、コンバージョンまで結びつけるのはとても困難なわけです。


 関連テーマで書けば何とかアクセスも集まるのではないか?と考えて、ポータルサイトのようなものを作ったとしても、既に、そこには山のように同じようなサイトがあるはずです。


 つまり、激戦区に誰もが思いつくような考えのコンテンツをぶつけても、無駄に終わる事が多いわけです。

当たり前の感覚では厳しい



必要なのはサポートできるレベルのものを作る意識


 例えば、自社のメインサイトの他にサテライトサイトを急いで作ろう!と思う前に、じっくり考えて下さい。どんな内容のものであれば、本当の意味で「サテライトサイト」と言えるのか?という事です。


 ここ最近、私はメインの補助的なサイトやブログを、サテライトサイトという感覚ではなく、サポートサイトという考えで作るようにしていますが、それが成功するかどうかというのは、事前調査の徹底しかないと思っています。


事前調査の徹底が必要な理由


 今さら私のブログで言うまでもなく、サイト制作の前に、細かい調査をするのが必要な事はお分かりでしょう。


 しかし、数を作れば作るほど、見えてこなくなる(忘れてしまう)ものというのはあるものです。いや、言い方を変えましょう。


 「いろいろな事を覚えたばかりに、大事な事を忘れてしまっている可能性がある」という事ですね。その慣れというのが一番怖いものかもしれません。

大事な事を忘れている



 ニーズ、キーワード、話題性、オリジナル性(オリジナルの視点の方が分かりやすいかもしれません)、傾向(トレンド)、競合の数、競合サイトの質(これは重要)、その他、多くの視点から考えて作らないと、結局は、作っただけの自己満足になってしまいます。


 SEOでの成功はこれらの視点をもって、はじめて、結果が伴ってくるものです。サイト制作の前に、時間をかけるべきは、この部分だと言う事を忘れないようにしましょう。



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2010年10月22日

ドメイン削除実験〜削除後の動き

 実験ドメインの削除後の動きを追っていましたので、その動きなどをご紹介したいと思います。


ドメインの詳細


 新規ドメインとして取得し、2年間、様々な実験を行ない、このたび、役目を終え(^^;)削除実験という最後の実験を実施。サイトは通常サイトとして使用していましたが、途中で、全く異なるカテゴリのサイトに完全リニューアルする実験も実施(アフィリエイトサイトからノウハウサイトへの変更)。


ドメイン削除の経過報告


 1.ドメインの期限は2010年8月1日
 2.ドメイン削除は日付指定削除を行なわず、契約更新しない通常パターンで実施
 3.本記事では2010年5月から記事執筆時点までの状況をお伝えします。


3大検索エンジンのインデックス数の推移


インデックス数の推移



 参考までに、上図のインデックス数はノウハウサイトのものです。当初はアフィリエイトサイトとして運用していましたので、最大インデックス数はGoogleで140、Yahoo!で109、Bingで116です。


3大検索エンジンの被リンク数の推移


被リンク数の推移



 意図的なリンク付けを一切行なっていません(実験メインサイトでしたので)。


サイト名でのランク推移


サイトタイトルでのランク推移



 完全にサイトタイトル名で300位圏外に落ちたのはYahoo!が最もはやく9月18日、Googleが10月9日、Bingは現在も3位(しかし、トップページではありません)にあります。


その他の詳細


 ドメインを更新しないという形でドメインの削除を行なったわけですが、トラブル防止のために、契約期間が終了した直後に、即座にサイトが消えるという事は、このパターンの場合はありません。


 このサイトの場合、8月20日に403エラーでアクセス不能となりました(つまり8月19日まではそのまま存在していました)。この日の夜にGoogleでは一般キーワード(結構人気のキーワードです)でランクが大幅に落ちました。しかし、サイト名では3台検索エンジンとも1位をキープしていました。

403Error-Forbidden
指定されたページ(URL)へのアクセスは禁止されています。


 そして、403エラーではなく、以下の状態になったのが9月12日でした。

サイト消滅



 と言うわけで、サイトが完全になくなった後のインデックス数の動きも分かりやすく、線を引いたのが以下の図です。

サイト消滅後の動き



 今回は実験結果の報告記事ですので、ご参考になれば幸いです。


 ちなみにレンタルサーバはさくらインターネットですので、他のサーバの場合には、同様の動きにはならない可能性もあります。



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2010年10月20日

「SEO対策 無料 チェック」は担当者次第

 私ことSEMアドバイザーの公式サイトのここ30日間の自然検索でのアクセスで最も多いキーワードは何だと思われますか?って、もうタイトルに書いていますね^^


SEMアドバイザーサイトへの人気キーワード


 直近30日間のデータではありますが、ここ最近、人気のアクセスキーワードは「SEO対策 無料 チェック」です。


 このキーワードで私のサイトは、本記事執筆時点でGoogleにて7位にあるのですが、ここ最近、特にニーズが増えてきているようです。

「SEO対策 無料 チェック」での検索結果



 そういう意味では、SEOという言葉への浸透率が高まってきたと考えられるでしょう。


 ちなみに、今年1月からのデータで言うと、今回の「SEO対策 無料 チェック」というのは、全体の4.65%の占有率となっています。


 「SEO対策」が日本語としておかしい云々はさておき、SEOを業務とするものであれば、個人的には「SEO対策」でのSEOを施す事はやむをえないと考えています(ですので、このページのタイトルにも「対策」と入れています)。


SEOの無料チェックを望む気持ち


 このキーワードでのアクセスが多いという事は、その背景がいろいろと想像出来ます。


 一つには純粋に自社の順位が上がらないため、SEO上の問題点をとりあえず「無料」で知りたいというものがあるでしょう。


 別の視点で言えば、「無料だから」依頼するという方もいるでしょう。私も無料だから利用させて頂いているものは沢山ありますので、全く問題はないと思います。


 また、ここ最近増えているのは、一つにはYahoo!では高順位にあるが、Googleではぱっとしないサイト運営者が、あせっているという事も想像できます。

無料でサービス



大切な事はSEOの診断結果を活かす事が出来るか?


 私自身、SEO対策無料診断を行なっていましたが、現在は休止しています。


 その理由はいろいろとありますが、一番大きな理由は、私が多くのアドバイスをしても、一つも修正する気のない担当者が多いという事です。決して無理な要求をアドバイスしているわけではありませんし、内容によっては、1日で直せるものもあります。


 例えば、全ページタイトルが同じでは問題なので、それぞれのページにあったものに変えるように伝えても、修正する気配さえもない等です(実際には、例示してかなり細かくアドバイスを書いていますし、これで無料なのですか?と驚かれた事もあるくらい、広い範囲にわたった説明をしていました)。


 つまり、最初から何とかしたいと本気で思っていない方がいるという事です。無料だから、頼んでみようか程度の考えの方がおられるのも事実です。


 このあたりは両極端であり、アドバイスを素直に受け取り、本気で修正してくれる方もいらっしゃいます。そういうサイトは実際に結果が出ていますし、現実に喜びの声も届いています。


 もちろん、私のアドバイスの全てが正しいかなどは、やってみないと分からないものもありますし、そんな大それた事は考えてもいません。少なくとも、確実におかしいと思われるものは直すぞ!という気持ちを持った上で、診断の依頼をしてほしいと思った次第です。


 ここでは書けませんが、かなりの方が知っている大きなサイトからも依頼が来た事があるのですが、そのサイトの担当者は本当に凄いやる気でした。

やる気満々な担当者



 その日のうちに大きくデザインを変更し、修正とともに私にすぐに連絡を入れてくれました。それぞれの修正をどういう意図で行なったという点まで付け加えてくれたのです。無料チェックを請け負って、こういうのは何よりも嬉しい事です。


 人気サイトの方であっても、奢らずに、より良い方向へ持っていこうという姿勢に驚いた記憶があります。正直、こんな著名サイトが私のアドバイスなどを聞くのかな?と先入観で思った事を恥じました。そういう姿勢だからこそ、大きくなれたのだと今は思います。


予算があってもやる気がなければ結果はでない


 アドバイスを受けても、それを活かす気持ちがなければ無駄だと思っています。広報としての、やる気がなければ、順位があがったとしても、その順位に相応しい結果などは出ないと思っています。


 私がSEOの無料診断をしていたのは、セルフSEOでも順位アップに貢献するという事を知っていただきたいというのが理由でした。そのため、商売っ気は全くありませんでした。


 正直、一部のやる気やマナーのない方のために、ニーズのある無料診断を休止しているのは気がひけるというのも事実です。


 できれば、今までとは異なる形での無料診断を再開したいとは思っています。


 今後、再開した折には、是非、修正する気持ちを持ってオファーをして頂ければと思います。


 なお、一番残念なのは、診断結果を送った後に、着信確認のメールですら送ってこない方がいる事ですね(着信確認のメールを送って下さいときちんと伝えています)。
 

 広報担当の方は、例え相手が業者であっても、最後まできちんとした対応をしないと、別の意味で悪い噂が立つかもしれませんので、気をつけるべきかと思います。もちろん、私は悪い噂を立てるような、非生産的な活動はしませんが、いつそうなってもおかしくないと思います。


 業者を下にしか見られない広報担当者よりも、業者をパートナーと考えられる広報担当者と一緒に仕事をしたいものです。



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