2011年01月13日

SEOは緊急事態の対応まで考えておく事が必要

 今回は「SEOは緊急事態の対応まで考えておく事が必要」について書かせて頂きます。


もはやSEOが見据える範囲は昔のままではいけない


 SEOという言葉が出始めた当時、SEOの目的は、ユーザーの検索キーワードでの各検索エンジン(当時は特にYahoo!)上位を目指すための施策を指すものでした。


 今やGoogleアルゴリズムのシェアが大きくなり、それとともに、SEOの考え方も変えていく必要が出てきたと思っています。本当の意味での「検索エンジン最適化」という事です。


 私はここ最近、データ記事の割合を減らし、精神論的な記事を積極的に書くようにしています。それは、SEOがそれほど即座に効果が出るものではない事(もちろん、出る事もありますが、Google下では今までよりはその確率は低いでしょう)、そして最終的な目的を考えれば、SEOだけで全てを完結させようとするのは、もはや時代が違うと感じているからです。


 また、細かい施策をやる事で効果が出てくる時代から、大局的な視点からのSEO施策の方が、将来的にも有利だと考えるからです。

大局的な視点



SEO関係者のやるべき業務範囲はどこまでか?


 SEO業者の業務範囲はここ最近、多様化しているように感じます。以前であれば、かなり似通ったサービスをしている事が多かったわけですが(数やIP分散の勝負みたいな)、ここ最近は、いわゆるコンサル等にも力を入れてきているように感じます。


 そのため、同じSEO業者とは言っても、考え方や施策内容、業務範囲はまちまちだと感じます(いつも書きますが、私はSEO業者ではありません)。


 つまり、裏をかえせば大局を考えたサポートが必要とされている時代になったと言えます。そもそも、SEOなどはデフォルトで当たり前というHP制作会社も増えてきているのは良い事だと思います。

標準装備



緊急事態のアドバイスもSEO受託者には必要


 Googleメインの時代となった今、いついかなる時に緊急事態(サイトがいきなり圏外など)がおきてもおかしくはありません。

乱降下グラフ



 例えば、これはある追跡サイトの重要キーワードでの動きですが、6日間だけ順位があがっているのが分かります。このグラフだけを見ると、普段が低くて、一瞬だけあがっているように見えますが、実際は、他の期間も含めたグラフにすると、その逆である事が分かります。通常が高位にあるサイトで、今が落ちているという状態です。


 Googleではこのような事は珍しくはない事ですので、そういう時の対応がすぐに出来るように、普段からクライアントに対し、様々なリスク対応策などもアドバイスしていると良いと思います。


安定が一番良い


 なんだかんだ言っても、急激なアクセス増加は、もちろん歓迎するべき所ではありますが、私達が注意するべきは、急激なアクセスの減少という事態です。


 そういう意味では、安定したアクセスを獲得出来ているのであれば、安心感は大きいと思います。何かの緊急事態が起こったとしても、大きなダメージを受けないような状況を作りこんでおく事は重要だと言う事です。


 SMOしかり、PPCしかり、いつも書いている事ではありますが、緊急事態にも対応ができる体制を考えて備えておく事が本当の意味での、検索エンジン最適化なのではないかと思う次第です。


 何はともあれ、検索エンジン「だけ」に命運を握られている時代だと言うのは怖いものです。リスク管理はし過ぎてもやりすぎという事はありません。




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2011年01月12日

検索キーワードへのアクション集

 今回は「検索キーワードへのアクション」をご紹介いたします。


検索キーワードのチェックは欠かしていませんか?


 このブログをご覧になられている方は定期的にアクセス解析を見て、様々なデータをチェックしておられるだろうと思います。私もアクセス解析を見ない日はないと言っても良い状態です。


 今回はその中で検索キーワードについて少し掘り下げて考えて見たいと思います。


検索キーワードはもっと掘り下げるべきか?


 検索キーワードを見て次にどのようなアクションを取るかは人によると思います。考えられるアクションを書いてみると、例として以下のようなものが浮かびます。


1.そのままノーアクションで推移を見守る。

⇒アクセス解析を「読み物」としてみている方、又は、既に納得の行くアクセス数を、希望のキーワードで得ている、あるいはアクションを取る時間がない場合に、ノーアクションに繋がる方が多いと思われます。

ノーアクションで見守る



2.人気キーワードについてのコンテンツをさらに濃くしていく。

⇒希望のキーワードからのアクセスユーザーの満足度を高める目的のアクションと言えます。やり方次第でコンバージョンアップに役立つ方法です。


3.不人気キーワードのコンテンツを見直していく。

⇒人気キーワードはある程度のアクセスが見込めるため、アクセス数の底上げを狙って、不人気キーワードで見込みがありそうなコンテンツを見直す方法です。不人気とはいえ、アクセス解析上の数値が良好なものを優先して見直していきます。

不人気キーワードの見直し



4.言及していないサイト関連キーワードを追加していく。

⇒未開拓層のユーザー掘り起こしをする事を目的とします。今までは検索される事がなかったキーワードにも目を向けて、新しい層のユーザーのアクセスアップをはかります。


キーワード一つでもアクションは豊富にある


 検索キーワード一つをとっても、前述のように、次のアクションは様々です。アクセス数がある程度満足行くレベルであるにも関わらず、コンバージョンが悪い場合には、ユーザーにコンテンツそのものを納得してもらえていない可能性が高いと考えられます(導線も含めて)。


 もし、コンバージョン率がある程度高い場合には、3の不人気キーワードの底上げは効果的です。不人気とは言え、打ち出し方が弱いために、潜在的なニーズはあるにも関わらず、検索で上位に来るほどのコンテンツを用意していないため、SEO効果が弱い事が考えられるからです。


 本来は不人気キーワードというわけではなく、SEO施策が中途半端なキーワードと言った方が良いかもしれません。


大事な未開拓層の掘り起こし


 自社サイトに関連のキーワードとはいえ、サイト制作時に入れていないものは意外と多いものです。そして、その中には予想以上の効果があるキーワードが埋もれている「お宝系SEOキーワード」があるのも事実です。

お宝キーワード



 SEOでは検索の際に使用されていないキーワードは、人気やニーズがないキーワードという事ではありません。


 もちろん、キーワードツールでの検索数が少ないものはあるでしょうが、それが、コンバージョンが低いキーワードという事には必ずしもつながりません。


 未開拓キーワードが効果が出るかは、やってみないと分からない部分も多分にあります。しかし、今現在、そのキーワードがないのであれば、「0」の状態なわけです。使い方さえきちんとすれば、確実に「0」よりは良い状態を作る事が出来るわけです。


 検索キーワードは見方や捉え方次第で、次のアクションは大きく変わってきます。是非、「アクションを取る」事を前提に、チェックをしてみる事をお勧めします。




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2011年01月06日

業界特化型の制作会社は良いのか?

 本日の記事は「業界特化型の制作会社は良いのか?」という話です。


業界特化型の制作会社は良いと思っていた


 個人的な意見ですが、業界特化型のHP制作会社というのは、いろいろな意味でメリットが多いと思っていました。少なくとも、先日までは。


 一つには言うまでもなく、業界を良く知っているので、どのような言葉がユーザーに響くか知っている(であろう)という事。


 一つには業界に特化したノウハウを持っているという事。


 そして、何よりも、業界にあったテンプレートなどを研究して持っているであろうという事などが例として挙げられます(まだ、ありますけど)。

業界特化型制作会社



私が見たとある業界のHP!


 私がある業界特化型制作会社が作ったサイトを見る機会があり、チェックをしたところ、とんでもない事実が発覚しました。


 実際には安くないコストをかけて制作してもらったようなのですが、Web経由での来店が全くないという事なので、調べてみると、なんと、PCサイトは全ページ、インデックスされていないという事実(正確にはモバイルページのみインデックスされていました)!これはデザイン云々以前の問題ですね。こんな感じでしたので、残念ながら、SEOも中途半端でした。

インデックスされていない



 想定外の内容にて、つい、確認してしまいました。


 「このサイトは作ってから間もないサイトですか?」



 「いえ、もう3ヶ月くらい前に作りました。」



 「・・・。恐るべし、制作会社・・・。」



業界特化型とはいえ、当たり外れはあるようです


 今回の記事は、その制作会社を特定して晒そうなどという意図は全くありません。私自身、業界特化型の制作会社へ、少なからず安心感を抱いていた一人です。


 そもそも、同業界のサイトを作っている会社に依頼するのが良いと思っている方です。しかし、現実にはそうでもない制作会社があったのは、チェックしてみて、ショックでした(結構大きなところです)。


 で、ついでに調べてみました。その会社が作った、他のサイトを。すると、やはりインデックスの状況はひどいものでした(トップページくらいしかインデックスされていないという)。


その後の動き


 その後、相談を受けたという事もあり、とりあえず、制作会社に確認の連絡をいれたほうが良いと伝えました(もちろん私の存在は隠した上で^^;)。そして、現在は修正をしたのか、PCサイトのトップページとその他1ページのみインデックスされている状況まで来ていました(これでも以前に比べれば大きな違いです)。


 お店の名前で検索しても、出てこなかったわけですから、それでは集客が良いわけありませんね。


 その後のアドバイスはしてはおりませんが、実際には、内部コードを見ると、今はやるべきではないシリーズのプログラムを普通にやっていましたので、それが原因かと思っています(モバイルページはそれをやっていない)。


 いわゆる、昔はSEO効果あって、今はまずい!というものの代表例のものです。


専門業界のプロでも制作後は無頓着?


 今回気になったのはこの点です。報酬を貰って制作したら、その後はチェックもしていないというのはいかがなものかと思った次第です(制作費とは別に毎月固定で報酬を払っています)。


 3ヶ月もインデックスがされていない状況に気づいていたのか、気づいていないのかは分かりませんが、それをクライアントに伝えていなかったのだけは事実です(いずれにせよ、良くないですね)。


 どんなにデザインが素晴らしいものを作っても、ホームページなどは、人が見る機会がなければ、ただのネット上の漂流物と変わりがありません。


 私達のような仕事がなくならないのは、こういう制作会社が普通に制作をやっているからなのかも・・・と思わずにはいられない話でした。


 ホームページは作って終わりではなく、作ってからが始まりです(ユーザーからすれば特にです)。あまりに基本的な話ですが、その点は自戒も込めて、新年に書かせて頂きました。

スタート



 なお、業界を書くとばれますので、今回はその部分も書きませんでした(私の専門の教育業界ではありません)。



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2011年01月05日

ランクダウンはコンテンツ見直しの良い時期

 2011年早々からいきなり「ランクダウン」などと不吉な単語で申し訳ありませんが、大事な話です。


現状に満足する事の問題点


 SEOが成功し、望んだキーワードで上位にあり、ある程度の成果をあげていると、どうしても、現状に満足してしまい、いつのまにか、簡単にできる問題点への対処も忘れがちになってしまいます。


 おそらく、そういう経験は誰しもあるのではないでしょうか?自分の中で、いつもこれくらいのアクセスがあるから、その数値付近であれば、満足を感じてしまい、コンバージョンをあげるための工夫に対し、おろそかになってしまうという事などです。

これくらいで満足



Yahoo!とGoogleの提携で初めて意識?


 昨年末にGoogle化したYahoo!のアルゴリズムですが、それまでYahoo!メインでSEOの施策をしてきて、Googleの順位をそれほど気にしていなかったサイトにとっては、昨年の12月はまさに悪夢の1ヶ月だったのではないでしょうか?


 場合によっては、アクセス数はそれまでの数分の1にまで減少し(つまり、売り上げもそれに伴い減少)、頭を抱えているサイト運営者多いはずです。


 しかし、下がってしまったものの順位がすぐに上がるという保証は誰にもできません。出来る事は、今、何ができるのか?を考える事だと思っています。


Webマーケティングにはいろいろな手法が存在する


 ありがたい事に私たちが選択可能なWebマーケティングのための手法には様々なものが存在します。SEOはその中の手法の一つです。しかし、SEOは検索エンジンのアルゴリズムに左右される、かなり不確実なものと言えます。今日の時点でトップのサイトが明日もトップであるとは約束ができないものです。


 しかし、SEO以外に集客ができる施策は他にも沢山あることを忘れないで下さい。例えば、リスティング広告など、出費が増えると思うかもしれませんが、露出が完全に途絶えて、売り上げを大幅に下げる事に比べべれば、その広告効果ははかりしれなものです。それよりも、広告費以上の売り上げアップも見込むことも十分可能なツールだという事を認識しましょう。

効果あり



大事な事はリスクの分散


 新年という事もあり、意識を新たにするタイミングとしては最高の時期と言えます。何か、新しいことをはじめる理由として、年が変わるというのは、動きやすいものといえるでしょう。


 Webを活用したマーケティングをする企業にとって、リスクの分散はとても大切なことです。一つの施策に振り回されるのは、危険が大きいと言えます。

リスク分散



 メインの広報手段に万が一の事があっても、いつでも、他のツールで補完できるような体制を整えて起きましょう。



 ・・・と、そんな私ですが、1月1日の記事にて、1月5日から平日更新を続けますと書きましたが、この年始にいろいろと考え、少し無理はやめようと思う事にしました。


 一つには平日毎日更新に拘る必要性がそれほどないと思ったからです。というわけで、いきなりの方向転換ではありますが、今後は書きたい事が出たら更新するというように変えたいと思います。今までのように平日毎日更新する事もあると思いますし、間が空く事もあると思います。


 ただ、昨年と比較して、あまりにも更新頻度が下がるという事はないと思いますが、少し、気持ちにも時間にも余裕を持たせようと思った次第です。


 よろしくご了承ください。


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2011年01月01日

あけまして揺さBrain!

 2011年という新たな年になりました。新年早々、タイトルはふざけてしまいましたが、中身は真面目に書きたいと思います。


 改めまして、あけましておめでとうございます。


 昨年は検索エンジン業界には大きなニュースがいくつもありました。それも予想もしていなかったようなものが数多くありました。


 今年もおそらく、大きなニュースがいくつも起こると思いますが、検索エンジンの常だと考え、冷静に判断するという意識を忘れないようにしましょう。


 あせって、早急な対応をすると、かえって逆効果なSEOとなってしまう事もあります。まずは、状況判断をし、そして、意識するべきはユーザーであると言う事を思い出してください。


 私たちが優先するべき事は、あくまで、検索エンジン対策(=SEO)というものではなく、常にユーザーへの配慮なのです。


 その視点を持っていれば、GoogleやYahoo!が何をしても、それほど大きな影響を受ける事はないと信じています。


 今年も、答えだけを追うのではなく、記事そのものを読むことで、その先の「何か」を感じて頂けるようなブログにしていきたいと思います。


 このブログの目的は、皆さんの脳が揺さぶられる事です。


 今年も派手さはないと思いますが、ボディーブローのようにジワジワと効いてくる記事をお届けできればと思っています。



 簡単ではありますが、今年もよろしくお願い致します。なお、新年の通常記事は1月5日からの平日更新を予定しています。正月くらい大きな画像^^ ↓


賀正

posted by SEMアドバイザー at 09:00 | Comment(0) | SEO






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