HPの効果が出ない理由を安直に考えない
これは実際に経験談でもあるのですが、HPで効果が出ないと、すぐに完全リニューアルしないといけないと考える方がおります。
ここで勘違いしてほしくないのは、
「リニューアル=売上が確実に改善される」
ではないという事です。リニューアルという言葉を聞くと、まるで魔法のように、確実に改善される想像をされる方もおりますが、まずは落ち着いて考えなくてはいけません。

問題点を根本から考える
まず、売上が上がらない理由をHPの責任(特にデザインの責任)にする前に、やるべきなのにやっていない点を考えてみてください。
本当にHPの責任か?と言えるかという事です。例えば、そもそもの商品力がなければ、HPを変えた所で売上があがるわけではありません。
商品は良いのに、売上が上がらない場合には、確かにHPでの「伝え方」や「アピールの仕方」が問題点の一つとして考えられます。ただ、全面リニューアルをするほどかといえば、わかりません。
場合によっては、キャッチを一つ変えるだけで、いきなり売れてしまうかもしれません(この例の場合、SEOやその他の手段でアクセス数をある程度は確保出来ている事が前提です)。それだけ、言葉の力というのは凄いわけです。
あるいは、視点、画像、レイアウトを変えるだけでも違いますね。HPでうまくいかない場合、一つにはユーザーの疑問に答えていない場合が多いのです。
そして、ファーストインプレッションの重要性を侮っているケースなども考えられます。HPを運営している側からすれば、都合の良いユーザーの動線を考えがちですが、そもそも、かなりの方が1ページだけで直帰してしまうわけです。
考えてみれば、数秒で読み続ける価値があるかを判断されるこのご時世、一瞬で納得してもらう(言い方を変えれば、ユーザーの気持ちを鷲掴みする)のは、それほど簡単な事ではありません。

ユーザーはすぐに直帰するという視点から考える
ユーザーがHP内をきちんと回遊してくれる「はず」と考えると、サイトデザインなどにも甘えが出てしまいます。ユーザはすぐに直帰してしまうのが普通という感覚で、自社サイトを見直してみてください。
まずは、ファーストインプレッションで見える部分を徹底的に見直す事で、改善されるのではないか?という視点です。
HPでうまく行かない場合、アクセスして瞬間的に刺さる部分がない事も原因の一つとなります。人間とは面白いもので、自分では毎日のように、多くのサイトから直帰しているにも関わらず(しかも、無意識とはいえ、直帰している理由は全て存在しているはずです)、自社サイトとなると、物凄く甘く見てしまう事が多いものです。

1日だけ直帰した理由を書きとめる研修をしてみたり
1日分だけでも、自分が直帰したサイトの理由を書き出せば、面白いように、アイデアが出てくると思います。例えば、
・キャッチが小さくて気づかなかった
・デザインがイメージと違う
・フラッシュのローディングが長いから嫌だ(個人的にはこれは結構あります)
・メニューが多すぎる
・色数が多すぎて、目が落ち着かない
・書体が安っぽい
・読み込みが遅い(これも個人的には結構あります)
・怪しさ満点のデザイン
・高い商品なのに、安っぽいデザイン
・写真が汚い
などなど、色々と出てくると思います。ここでの大事なポイントは、実際に普通にネットサーフィンをして、実際に感じた事を書きとめるという事です。そして、自分が直帰した理由が自社サイトに当てはまらないか?を考えてみるという事です。
何でも理由をつけるのは簡単
SEOでも何でも、売上が上がらない理由を何かの責任にする事は簡単です。しかし、大事なのは解決策を探す事です。アクセスが増えないからと言って、全面的にSEOの責任にするのもいけません。今は順位が上位でなくても、別の方法でアクセスは集められる時代なわけです。
リニューアルについては、私自身、勧める事もありますが、あくまで問題点をあげていき、それがリニューアルをしないと解決できないレベルの時です。
今回の記事で何をお伝えしたいかと言いますと、売上が上がらないからといって、安易にHPのせいにするのではなく、問題点をきちんと吟味して、それぞれの解決策をさぐる必要があると言う事です。
とはいえ、リニューアルをしないと如何ともしがたい場合が多いのも確かですが・・・。
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