今もニーズの多いトップページへのSEO施策
当たり前といえば、当たり前なのですが、SEOと言えば、TOPページの上位表示を希望される方が多くいます。特にSEOを仕事とされている方から見れば、ほぼそんな感じでしょう。
しかし、話を聞いていくと、それはもういろいろなキーワードで(全く相関性のないものもしばし)TOPページを上位に表示したいという希望を持っている事が多いものです。

その希望キーワードを元に、第三者の視点でそのサイトを見てみると、決してそのキーワードに特化した(言い換えれば、ユーザーは満足しないレベル)のものであるという事は良くあるものです。
人間心理というのは面白いもので、自分が検索する立場の時には、探しているものがなければ、すぐに離脱をしているわけなのですが(場合によっては、検索エンジンは何故、このサイトを1位に出すのか?と思う事もあるでしょう)、それが自社サイトの事になると、その視点をすっかり忘れてしまい、それほどキーワードから期待される要素がないにも関わらず上位表示したいと思ってしまうものなのです。
いずれにせよ、多くのキーワード(ビッグキーワードばかりだと目も当てられませんが)で、TOPページが上位にあって欲しいというのは、多くの方が望んでいるのは間違いないでしょう。
TOPページ依存の危険性を考える
話がややそれましたが、今回のテーマは、TOPページに依存しすぎたSEOをしていると、痛い目にあう可能性が高いという話です。
例えばGoogle Analyticsでは上位のコンテンツを確認できますが、私は常に、その割合に注目しています。コンテンツ数が少ない場合には、どうしても、仕方ないのですが、以下のようなケースは多いものです。

右上に位置するグレー部分が上位10ページ以外のページビューの割合なわけですが、この例で言えば、
100%-18.06%=81.94%
が上位の10ページに運命を委ねている事になります。それだけ、この10ページにかかる負担(期待)というのは大きいわけです。
それと同時に、この10ページのいくつかが、アルゴリズムの変更などで、圏外にいったりすると、それだけで大きな影響を受ける事になるわけです。
その逆のパターンになると以下のようになるわけです。

これはコンテンツページが多いサイトの例ですが、
100%-75.38%=24.62%
というように、人気のページに依存する割合が低いため、アルゴリズムの変更があっても、比較的強いのが分かると思います。
コンテンツの充実の必要性はSEOのためだけではない
コンテンツの充実がSEOでは大事と言われますが、それは一重に狙っているキーワードでの上位表示がしやすくなるのに加え(ユーザーが求めているものに近付いてくるので)、多くの関連コンテンツがそれぞれ独立して効果を発揮していると、リスクに強いというのが大きな理由だと言えます。
前述のグラフを見れば一目瞭然ですが、人気ページだけに頼る施策は、そこが崩れれば、一気にアクセスの減少を招きます。その逆にロングテールも含め、地道にニーズを掴み、コンテンツを充実させているサイトは、2つ目のグラフのように、アルゴリズムに何かあっても、総崩れというのにはなりにくいものです。
特にコンテンツページが少ないサイトで、TOPページへのアクセス誘導メインにSEOを施している場合には、その1ページがアルゴリズムの変更で影響を受けた場合には、さらにリスクが大きくならざるを得ないわけです。
例えばこんな風に何が起こるか分からないのです。こうなったら本当に企業サイトとしては大問題だと思います。

*このグラフは記事のために、一定期間一部ページのアクセス解析コードを抜きました^^;。この後に戻していますので、中途半端な日程だったりしますm(__)m
そのため、コンテンツの充実というのは、検索上位にあげるためだけのものだけではなく、検索エンジン上のリスクを回避するためのものであるという事でもあるのです。
増えてきた情報充実型コンテンツ
ここ最近、日々のチェックをしていて思うのが、アフィリエイトサイトなどで徹底的に一つのビッグキーワードを狙い打ちしているのが分かるサイトが増えてきたという事です。
どう考えても、このキーワード狙いと分かりやすいものです。それらのサイトを見て思うのは、同じビッグキーワードで企業サイトを上げるのは、さらに難しくなってきたという事です。
もちろん、今でも、意味のないようなサイトは量産されていますが、完成度の高いサイトが増えてきているのも確かです。
上位にあるサイトが良いものになれば、そのキーワードでの上位を狙う場合には、少なくとも、それらに勝てるサイトを作って戦わなくてはいけません。つまり、今後はそれを繰り返す事になりますので、さらに質の良いサイトを用意しなくては戦えない時代になっていくわけです。
ユーザーにとっては、それが企業サイトだろうが、個人のアフィリエイトサイトだろうが、知りたい事が書いていれば良いのです。
今後、企業サイトはTOPページ依存型SEOから脱却し、それらと戦えるような、全コンテンツ戦略が、より重要になってくると思います。
さらに言えば、今あるいろいろな広報の形を理解し、企業方針にあった新しい戦略も随時取り入れて、様々な角度から認知を広げるべきだと思います。
何でもそうですが、何かあった時のおさえがないのはリスクがかなり大きいと言えます。

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