2011年10月07日

TOPページ集中型SEOのリスク

 今回のテーマは「TOPページ集中型SEOのリスク」についてです。


今もニーズの多いトップページへのSEO施策


 当たり前といえば、当たり前なのですが、SEOと言えば、TOPページの上位表示を希望される方が多くいます。特にSEOを仕事とされている方から見れば、ほぼそんな感じでしょう。


 しかし、話を聞いていくと、それはもういろいろなキーワードで(全く相関性のないものもしばし)TOPページを上位に表示したいという希望を持っている事が多いものです。

多くのキーワードで上位表示



 その希望キーワードを元に、第三者の視点でそのサイトを見てみると、決してそのキーワードに特化した(言い換えれば、ユーザーは満足しないレベル)のものであるという事は良くあるものです。


 人間心理というのは面白いもので、自分が検索する立場の時には、探しているものがなければ、すぐに離脱をしているわけなのですが(場合によっては、検索エンジンは何故、このサイトを1位に出すのか?と思う事もあるでしょう)、それが自社サイトの事になると、その視点をすっかり忘れてしまい、それほどキーワードから期待される要素がないにも関わらず上位表示したいと思ってしまうものなのです。


 いずれにせよ、多くのキーワード(ビッグキーワードばかりだと目も当てられませんが)で、TOPページが上位にあって欲しいというのは、多くの方が望んでいるのは間違いないでしょう。


TOPページ依存の危険性を考える


 話がややそれましたが、今回のテーマは、TOPページに依存しすぎたSEOをしていると、痛い目にあう可能性が高いという話です。


 例えばGoogle Analyticsでは上位のコンテンツを確認できますが、私は常に、その割合に注目しています。コンテンツ数が少ない場合には、どうしても、仕方ないのですが、以下のようなケースは多いものです。

コンテンツページが少ない上位のコンテンツ



 右上に位置するグレー部分が上位10ページ以外のページビューの割合なわけですが、この例で言えば、


100%-18.06%=81.94%



 が上位の10ページに運命を委ねている事になります。それだけ、この10ページにかかる負担(期待)というのは大きいわけです。


 それと同時に、この10ページのいくつかが、アルゴリズムの変更などで、圏外にいったりすると、それだけで大きな影響を受ける事になるわけです。


 その逆のパターンになると以下のようになるわけです。

コンテンツページが多い上位のコンテンツ



 これはコンテンツページが多いサイトの例ですが、

100%-75.38%=24.62%



 というように、人気のページに依存する割合が低いため、アルゴリズムの変更があっても、比較的強いのが分かると思います。


コンテンツの充実の必要性はSEOのためだけではない


 コンテンツの充実がSEOでは大事と言われますが、それは一重に狙っているキーワードでの上位表示がしやすくなるのに加え(ユーザーが求めているものに近付いてくるので)、多くの関連コンテンツがそれぞれ独立して効果を発揮していると、リスクに強いというのが大きな理由だと言えます。


 前述のグラフを見れば一目瞭然ですが、人気ページだけに頼る施策は、そこが崩れれば、一気にアクセスの減少を招きます。その逆にロングテールも含め、地道にニーズを掴み、コンテンツを充実させているサイトは、2つ目のグラフのように、アルゴリズムに何かあっても、総崩れというのにはなりにくいものです。


 特にコンテンツページが少ないサイトで、TOPページへのアクセス誘導メインにSEOを施している場合には、その1ページがアルゴリズムの変更で影響を受けた場合には、さらにリスクが大きくならざるを得ないわけです。


 例えばこんな風に何が起こるか分からないのです。こうなったら本当に企業サイトとしては大問題だと思います。

アクセス大打撃のグラフ


 *このグラフは記事のために、一定期間一部ページのアクセス解析コードを抜きました^^;。この後に戻していますので、中途半端な日程だったりしますm(__)m


 そのため、コンテンツの充実というのは、検索上位にあげるためだけのものだけではなく、検索エンジン上のリスクを回避するためのものであるという事でもあるのです。


増えてきた情報充実型コンテンツ


 ここ最近、日々のチェックをしていて思うのが、アフィリエイトサイトなどで徹底的に一つのビッグキーワードを狙い打ちしているのが分かるサイトが増えてきたという事です。


 どう考えても、このキーワード狙いと分かりやすいものです。それらのサイトを見て思うのは、同じビッグキーワードで企業サイトを上げるのは、さらに難しくなってきたという事です。


 もちろん、今でも、意味のないようなサイトは量産されていますが、完成度の高いサイトが増えてきているのも確かです。


 上位にあるサイトが良いものになれば、そのキーワードでの上位を狙う場合には、少なくとも、それらに勝てるサイトを作って戦わなくてはいけません。つまり、今後はそれを繰り返す事になりますので、さらに質の良いサイトを用意しなくては戦えない時代になっていくわけです。


 ユーザーにとっては、それが企業サイトだろうが、個人のアフィリエイトサイトだろうが、知りたい事が書いていれば良いのです。



 今後、企業サイトはTOPページ依存型SEOから脱却し、それらと戦えるような、全コンテンツ戦略が、より重要になってくると思います。


 さらに言えば、今あるいろいろな広報の形を理解し、企業方針にあった新しい戦略も随時取り入れて、様々な角度から認知を広げるべきだと思います。


 何でもそうですが、何かあった時のおさえがないのはリスクがかなり大きいと言えます。

全方位戦略




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2011年09月30日

SEO効果の有無だけで打算的に考えてはいけない

 今回のテーマは「SEO効果の有無だけで打算的に考えてはいけない」です。事前に書かせて頂きますと、私のブログは基本、SEOを業務としている方向けに書いているものではありませんので、その視点でお読み頂ければと思います。


サイト運営で意識するべきは総合力


 Webサイトを作るときに何でもかんでもSEOを基準に考えてしまう方を稀に見かけます。SEOを業務にしている方だけではなく、SEOの勉強を始めたばかりの方にもよくある事だと思います。


 とはいえ、何でもかんでもSEOに効果的だからとか、今は効果がないからという理由で打算的に考えるのも問題です。


 今で言うならば、descriptionなどがその一つの例として挙げられるでしょう。SEO効果はないと言われていますが(Google)、そもそもSEO(検索エンジンの上位表示)に効果がないからという理由だけで、設定しないのは問題があると思っています(別の理由で記述しないのはもちろんアリです)。


 そういう「今の効果」だけを考えている方の場合、将来的に、また効果が出た時におそらく追加するという事になると思うのですが、現実には検索エンジンのスニペットの一部として使われる可能性がある以上、コンテンツによっては、記述する方が確実に望ましいケースはあるわけです(あくまでコンテンツによります)。


 この場合で言えば、SEO効果云々というよりも、「実際の検索行動」を考えれば、必要だという事になるわけです。上位表示には力を全く貸さないとしても、クリック率を上げるのには十分な力を発揮するのは言うまでもありません(なお、記述したものが確実に採用されるというわけではありませんが、書かなければ100%採用されません)。


 効果にはいろいろな視点での効果があるわけで、それらを総合的に理解し判断をする必要があるわけです。

効果だけで打算的になってませんか?



例えばRPGに当てはめてみる


 物凄く強引な例ですが、RPG(ロールプレイングゲーム)に当てはめてみましょう。


 例えば、次に戦うボスキャラが火に弱いらしいと分かってはいるが、その次のボスが何に弱いか全く分からない場合には、火属性特化型のキャラクターにはしないと思うのです。


 今回は火が役に立つのは分かっていても(今のSEO効果の有無がある程度分かっている)、次回(将来)はどうなるか分からない場合(将来のSEO効果が変化する可能性がある)、おそらく、クリアするには総合的に何にでも対応できるキャラクターを育てていくのではないか?と思うわけです(それでも特化させるという方もいるとは思いますが・・・)。


 商売も同じで、今だけ良ければ、後は大失敗でも良いという経営者は基本的にはいないはずです。将来的にも出来るだけ長く、継続して成功したい(安定したい)と考えているはずです。

今だけ勝てれば良い?


 
 Webマーケティングに関わらず、「先の先まで読む事で最大限の効果を出す」という事はとても大切な視点です。


全ての施策にはメリットとデメリットが存在します


 どのような施策であっても、基本的にはその効果に応じたデメリットなどが存在したりするものです。SEOで言えば、効果的なブラック手法があるとしても、それは将来的には大きなリスクとなる可能性があるわけです。


 その逆に無難なSEOでは、リスクは小さいかもしれませんが、効果がそれほど出ない可能性もあるわけです。

メリットとデメリット



 タイトルにキーワードを入れまくれば効果的な時期がありましたが、実際には、検索エンジンからの評価とは別のところで、ユーザーにとっては「読みにくい」環境を生んでいたわけです。


 つまり、本当の意味での効果という面では、マイナスになっていた可能性もあるわけです。


 現在、Webマーケティングを取りまくツールや戦略には本当に多くのものが存在します。しかし、それらいずれにも、良い面と悪い面が存在します。例えば、効果はあるけど、コストがかかる、時間がかかるなどです。その逆に安いけど、効果が微妙などです(ちなみにSEOで言えば、安いから悪いだろうとは思っていません。その逆に高いけど悪いのもあると思っています)。


 また、同じものであっても、それを運用(実行)する担当者でも、その差は大きく変わってきます。経験上、リスティングなどは運用担当者のスキル(加えて「やる気」)での効果の差は本当に大きいと感じています。


ピンポイントな視点だけではなく大きな視点で見る


 SEOというと、細かい施策を分析しがちですが、実際には、SEOだけで語るものではありません。


 SEOもリスティングも、SMOも、その他、いわゆる広報活動として利用するものが最終的に目指す所は基本的にはほぼ同じなわけです(広報媒体ごとの目標ではなく、企業の本来の目標の事です)。


 特に、人気があるからすぐに手を出そう!というのも問題です。やるのは構いませんが、やり続けられるのか?という、将来的な面も考えて手を出すべきだと思っています。


 そうしなければ、全てが中途半端になってしまいますし、短期的な戦略だけでは、それこそ不安要素しか残りません。


 実際、私の専門の教育関係でも、流行のものには全て手を出している大学などもあります。ぱっと見では、私自身も「凄い!」「頑張っている!」と思ったのですが、中身をよくよく見てみると、どれも中途半端で、数ヶ月も更新していないなど、かえってやっている事でイメージが悪くなってると思ったものです。



 さて、最後になりますが、実際にはSEOだけに限らず、何でも効果をその場だけで打算的に考えて行うのは、いろいろな面で良い事ばかりではありません。


 総合的に、そして長い目で判断して大切なのは何か(自分の会社にとって)という事を忘れずに、戦略を立てていくべきかと思います。


 ちなみに誤解して欲しくないのですが、今、効果のある施策を試すことが悪いと言っているわけではありません。そこしか見ないで将来的な事を考えていないのは、本来の目的とそもそもずれてしまうという事です。


総合的に長い目で見て判断をしましょう




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2011年09月16日

静的サイトのページ追加実験結果公開!

 今回のテーマは「静的サイトのページ追加実験結果公開!」です。かなり地味な実験でしたが、その過程で垣間見えた事実はいろいろなヒントを与えてくれますので(何を考えるかはお任せいたします)、是非、最後までご覧下さい。


実験内容


 今回の実験では静的HTMLサイトに新規で2ページ追加して、微妙な条件設定のもと、インデックスのタイミングなどを調査してみました。


★実験サイト・・・学生募集広報戦略

・追加ページ

1.広報担当に向いている人

2.少子化時代の学生募集


 上記サイトにこの2ページを追加して経過観察をいたしました。


追加ページの実験詳細


 今回の実験では二次的なものも見たかったため、本来はTOPの更新情報にページ追加の旨を記載するのですが、そこに記載してしまうとRSSを書き出してしまいますので(gooのRSS作成を利用)、そこには記載せずにページを追加しています。


 また、この2ページの一つ、「広報担当に向いている人」はsitemap.xmlに記載し、「少子化時代の学生募集」はsitemap.xmlには記載せずに違いが出るかも実験してみました。


 ただし、今回は必要以上にGoogleにページを増やした事を伝えたくなかったので、ウェブマスターツールでのサイトマップの再送信などはしてません(しなくても気付かれますが・・・)。


インデックスタイミング結果


 参考情報として、このサイトはブログ「学生募集の宝箱」の更新にあわせて、手動で週2回(月木)更新情報を書き換えている事をお伝えさせて頂きます。


・追加2ページのサーバアップ時間・・・2011年9月8日 午前10時50分

・順位チェック時間(GRCでのチェック)・・・午前9時〜10時

広報担当に向いている人のインデックス状況


少子化時代の学生募集のインデックス状況



 なぜか、GRCでの取得では「少子化時代の学生募集」ページはインデックスを認識したのは9月12日とGoogleとの違いが出てしまいました。


 これは別としてアピールを出来るだけしない場合、Googleはインデックスを中1日あけて9月9日にしているという結果になりました。


ページタイトルでのランク推移


 次に、それぞれのページタイトルでの順位推移はどうなったかをご紹介致します。

広報担当に向いている人のランク推移


 インデックスされた日に初ランキング3位になりました。良く考えますと、似たようなテーマの記事を宝箱ブログで書いていたため、1位、2位をそれに押さえられていなければ、おそらく1位になっていたと思います(本記事予約投稿後の9/14に1位になりました)。


少子化時代の学生募集のランク推移


 インデックス状況ではYahoo!は微妙な結果でしたが、順位としてはGoogleと同じになりました。Googleのインデックス日にいずれも1位で表示されていました。


キャッシュはどうだった?


 次に各ページのキャッシュ日を確認してみました。実はインデックスされた日(9月10日)にキャッシュを調べた所、いずれのページも以下のような状況でした。

キャッシュなし


 キャッシュサーバーにはまだ反映していませんでした。その後、キャッシュが確認できたのが9月12日でしたので、その時の状況をご紹介しますと、以下のような日時になっていました。


広報担当に向いている人のキャッシュ情報


 キャッシュ情報を見ると、9月8日の10時51分(GMTですので、日本時間は+9時間で19時51分)にデータが取得されているのが分かります。キャッシュサーバーの確認はその時点ではできませんでしたが、私がサーバにこのページをアップしたのが、午前10時50分でしたので、少なくとも9時間後にこのページはデータ取得されていた事が分かります。


 もう一つのページを見てみると、キャッシュ取得時間はこのような状況でした。

少子化時代の学生募集のキャッシュ情報


 こちらはsitemap.xmlに記載しなかった関係か分からないのですが、やや取得は遅く9月8日の11時47分(GMTですので、日本時間は+9時間で20時47分)という結果になりました。ページアップ後、10時間後にデータ取得されていた事が分かります。


 実際に、キャッシュとして目視チェックで確認できたのは、9月12日でしたが、データ取得時間はそれよりも大分前であったという事になります。



 今回の実験は、そもそも静的サイトで同タイミングで増やしたページのインデックス状況を見たかったというのがありましたが(sitemap.xmlの記載の有無も含め)、いろいろな事が見えたのではないかと感じています。


 やや長くなりましたのでまとめますと、


★9月8日午前10時50分に2ページをアップ

    ↓

★9〜10時間後にGoogleがデータ取得(9月8日)

    ↓

★9月10日の午前9時〜10時のチェックでインデックスと順位反映確認

    ↓

★9月12日にキャッシュ状態を目視で確認可能に




 なお、ウェブマスターツールで確認したところ、9月10日にsitemap.xmlはダウンロードされていました。付加情報として書かせて頂きます。


 GMTでの時間情報など、間違いがあればお知らせ下さい。すぐに修正させて頂きます。


 さて、貴方はこの記事を読んで、何を感じましたか?


 地味で長い記事を最後までご覧頂きありがとうございました^^



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2011年09月02日

SEOの4段階実験データを公開!

 今回はこっそりやっておりました4段階実験の結果をご紹介いたします。実験の対象となったサイト(ブログ)は実は【SEMアドバイザーの「学生募集の宝箱」】でした。


 いつもは実験対象サイトはその後の実験に影響があるといけないので、公開しないのですがこの実験対象ブログについては、今後は目立った実験をしませんので、公開させて頂く事にいたしました(と、言いつつ・・・)。


 今回の実験はあるキーワードでの順位の変動を4段階にわけて検証しています。という事で、ブログを開設した5月から行なっていました。


対象キーワードと詳細


 まず、この実験の詳細とその目的をご説明いたします。


<対象キーワード>

 SEMアドバイザー


<詳細>

 対象キーワードでの順位への影響を確かめるために、4段階を設定し、各段階での順位変動を確認する。


SEO実験の第1段階〜2011/5/21-7/8


 まず、このブログをご覧になられている方で、前述の「学生募集の宝箱」が私のブログである事をご存知の方は多いと思います。私がメインブログをそちらに変更するという告知をして作っていた上にTwitterでも更新情報を流していましたので、SEMアドバイザー亀田のブログである事はお分かりでしょう。


 しかし、検索エンジンには当然ながら、シグナルを与えなければ、対象キーワードでは上位に来る事はありません。


 前置きが長くなりましたが、第1段階では記事の最後にキーワードを入れるにとどめました。

記事下の文責部分



 そして、ここで気づいた方はいるかもしれませんが、実はこのブログ、当初のタイトルは「学生募集の宝箱」のみで、タイトルに「SEMアドバイザー」のキーワードは現在のようにはいれていなかったのです(私のSEMアドバイザー名義のブログなどからは「学生募集の宝箱」のアンカーテキストでリンクをはっていました。


 つまり、メインバナー下にある説明文、プロフィール欄、そして、この図にあるような記事の最後の文責部分のみです(リンク先はこのブログ内のSEMアドバイザーのプロフィールページです)


 そして第1段階での「SEMアドバイザー」キーワードでの「学生募集の宝箱」ブログの順位推移は以下の通りとなりました。

第1段階のグラフ



 最初こそ一瞬あがりましたが、その後はどんどんランクが落ちていきました。ここで考えられるのが、文責のリンク先であるプロフィールページを最初に作った事もあり、それが、一瞬でも上位にあがる役目を果たしたようです。


 しかし、記事が増えるにつれ、サイト全体のキーワード分布で「SEMアドバイザー」キーワードの重要度が下がる事により(しかも同じアンカーテキストしか記事には入れてません)、順位が不安定になってきているようです。


SEO実験の第2段階〜2011/7/9-7/25


 第2段階ではじめて現在のブログタイトルに変更しました。


 実はここがこの実験の肝なのですが、「学生募集の宝箱」というブログタイトルで30記事以上を書いて、検索エンジンにはこのブログタイトルをある程度、定着させた上で(検索エンジンなのでこの表現は正しくはありませんが、ニュアンスを汲み取ってください)、変えたらどうなるか?という事を調べたかったのです。


 なお、第2段階で変更した部分は、このブログのタイトルを変えただけで、関連ブログなどからのアンカーテキストは変更していません。つまり、このブログが「タイトル変わった」宣言を出しただけと考えてください。


旧タイトル:学生募集の宝箱

新タイトル:SEMアドバイザーの「学生募集の宝箱」



 この変更を行なった日から第3段階はじめまでの順位推移が以下のようになりました。なお、この実験でははやく上位にする事を狙っているものではありません事、ご了承下さい。

第2段階のグラフ



 Bingはすぐに反応し「SEMアドバイザー」キーワードでの順位があがってきましたが、Googleは不安定な動きを繰り返しました。


 これを見ると、Bingはタイトルの重要度が高いのが一目瞭然で分かると思います。この時点では、このブログへのアンカーテキストには「SEMアドバイザー」というキーワードは一切入れてないわけです。


SEO実験の第3段階〜2011/7/26-8/17


 第3段階では、ちょっと遊び要素を入れてみました。もしかすると、この頃の私のつぶやきの変化に気づかれた方もいるかもしれません。


 アンカーテキストを変える前に、Twitter(ソーシャルメディア)でのつぶやきで何らかの影響があるか?と思い、私の更新つぶやきを変更しました。タイトルを変えてもしばらくは、つぶやきでは【学生募集の宝箱更新!】というような形式でしたが、第3段階では【SEMアドバイザーの「学生募集の宝箱」更新!】と、つぶやき内容にキーワードを入れ込んだのです。


 ただ、この実験は失敗しました。私のフォロワーはSEOに興味のある方がほとんどで、学生募集に興味のある方は皆無に近いのです。そのため、リツイートがされなかったため、私だけの個人的つぶやきになってしまいました。


 実験と伝えるわけにも行かないため、とりあえずそのまま寂しく3週間程度続ける事になりました(もし、今後、これは実験では?と悟った方は空気を読んでください^^;)。


 そして第4段階はじめまでの順位推移が以下のようになりました。
 
第3段階のグラフ



 このように、予想通りとなりました・・・。Bingだけはマイペースですね。今回の実験で最も切なかった期間です。


SEO実験の第4段階〜2011/8/18-8/29


 さて、ようやく4段階目です。私の関連サイトからのリンクのアンカーテキストを新ブログタイトルに変更しました(約95%のアンカーテキストを変更しました)。


 ブログのタイトルを変更してしばらく経っているので、一気に変えても問題ないだろうというのと、タイトルとアンカーが完全にマッチしているので問題はないだろうとの前提で行なっています。


旧アンカーテキスト:学生募集の宝箱

新アンカーテキスト:SEMアドバイザーの「学生募集の宝箱」



 変更した主な修正箇所は以下の通りです。


1.SEMアドバイザーの揺さBrain!(アンカーテキスト修正)

2.疑問意識力(ターゲットキーワード入りリンクを追加・・・それまではリンクそのものがなし)

3.学生募集広報戦略(アンカーテキスト修正)


*SEMアドバイザーの公式サイトのみ変更していません。


 そして第4段階開始後の順位推移が以下のようになりました。

第4段階のグラブ



 ついにGoogleとYahoo!で動きました。



 今回もマニアックで地味な実験を長々とやってきましたが、惜しむらくは第3段階で、もう少しリツイートされたかったという事でしょうか(とはいえ、GoogleとTwitterの提携が終わっているので、それはそれで微妙ですけど、Twitterに流れたものが他に流れれば意味は変わると仮説を立てていましたので・・・)。


 とはいえ、実験はすべてが想定通りに出来るわけではありませんので、これはこれで良しとしようという実験結果となりました。


 結果だけを見て、当たり前の結果と思うか、この一連の流れを見て、何らかのヒントを得られるかは貴方次第です。


 長文記事を最後までご覧頂き、ありがとうございました。私も書き疲れました^^;


 少しでも参考になれば幸いです。



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2011年08月26日

過去・現在・未来のSEO評価パターンから考える施策

 SEO(=検索エンジン最適化)においては、今までいろいろな施策が通り過ぎ、そして消えていきました。SEOをするものとして、考える施策とは何でしょうか?


SEO施策の有効度のパターンを考える


 まずは、下図をご覧下さい。SEOで効果があるものを「○」、微妙なライン(効果を確認できたり、できなかったり)を「△」、そして効果がなくなっているものを「×」と表示しています。


 なお、そもそもSEOはブラックボックスですので、この記事では、どれが○、△、×という事には具体的にはそれほど触れませんが、その辺は、皆さん自身が、おそらく理解しているであろうものも多いと思いますので、その程度に考えていただければと思います。


<SEOの有効度パターン>

SEOの有効度パターン



 まず、大前提の過去は全部「○」にしています。つまり、過去はその内容を問わず「SEO」としての効果があったものを前提としています。最初から効果がない施策についてはここでは除外しています。


 パターンAから見て行きましょう。


・パターンA−「○××」

 過去はSEOに効果があったもので、現在はないと思われるもの。そして、将来的にもその効果が出ることは確率的にほとんどないものです。


 SEOの会社がこのパターンを今現在、商品として売っている所はそれほどないと思いますが、古くからあるサイトではこのパターンに当てはまるサイトは今もあるのではないか?と思われます。


 例えば、分かりやすい例として言えば、背景と同じ色の「ターゲットテキスト」をサイトに大量に埋め込むなどの手法です。


・パターンB−「○×△」

 現在はNGだけど、将来的には効果が戻るかもしれない施策です。これは多分にGoogle(というか、検索エンジン側)の解析精度によると思うのですが、スパムなSEO手法にいろいろと利用されたので、評価基準からはずしたものの、その位置づけから、いずれは戻すかもしれないものもある、と私は考えています。


 但し、スパムな手法で使われている事もあり、サイトによって効果の差異が出てくると思います。使われるかは分かりませんが、今ではGoogleが見ていないmeta keywordsのような位置づけのものと考えていただければ良いでしょうか?(これが戻るとは言いませんが、こういう類のものという事です)


・パターンC−「○×○」

 数は少ないとは思いますが、今はアルゴリズムの関係で評価基準には加えられないが、いずれ完全に判断指標にするというパターンです。


・パターンD−「○△×」

 現在はサイトごとに効果がバラバラのものが、アルゴリズムによって完全に締め出されるパターンです。最近言われる「リンクの質」ではありませんが、自動で作り上げたワードサラダなどを完全にアルゴリズムが判断できるようになれば、この形になるという事もありえない事ではありません(あくまで理想)。


 日本にパンダ・アップデートが正式に入ってくれば、顕著にデータとして出てくるものもあるかもしれません。


・パターンE−「○△△」

 これは有料リンクによくあるパターンかと思います。そのつけ方次第で、効果を発揮するパターン、そしてほとんど評価されない(0に近い)パターンがあるという事です。実際にはリンクに限らず、コメントスパムしかり、微妙なラインのものは数多くあると思います。とはいえ、同じような手法で、評価されるものとそうではない例外があるのも事実です。


・パターンF−「○△○」

 今は微妙なラインのものが、アルゴリズムの精度があがり、評価基準として戻しても問題ないというものです。パターンCとは違い、今も一部では効果が証明されているものが、全面的に効果が出てくるパターンです。


・パターンG−「○○○」

 今も昔も問題なくアルゴリズムに好かれるものです。まさに理想系ですね。そして、いわゆるSEOという業界でテクニックとして話されるのは、パターンD以降だと思います。


 どんな手法でやれば、SEO効果があるか?という事なわけですが、クライアントの将来も含めて考え、また商売として意識するのであれば、(元)現場広報として言わせて貰えば、パターンDのリスクがあるものは論外だと思っています。正直に言えば、将来的なリスクの可能性があるものを商品として出して欲しくないというのが本音です。


 なお、前述の通り、アルゴリズムは明確にはブラックボックスなわけですので、自身で、かなりグレーかなと思うのであれば、それは勧めるべき施策ではないと考えます。

境界線が微妙です



理想なパターンは?


 理想なパターンはもちろん「パターンG」ですが、SEO施策会社で言えば、勝負どころは「パターンE」と「パターンF」ではないかと思います。


 このスキルをどれだけ持っているかで、その会社の実力というものが測られるようになると思っています。


 とはいえ、この記事で誤解されたくないのは、私はお伝えしたいのは、「リンクをはる」という視点だけでのSEOパターンではありません。


 あくまで、その他のコンサルティングも含めた、トータルでのSEO(=検索エンジン最適化)だという事です。


 将来的には現在に比べ、外部からリンクをつけるだけで終わらせるのではなく、コンテンツについてのアドバイスも積極的にしていくという、「コンサルティングSEO」(SEOコンサルティングではありません)の比重が強くなっていくのではないか?と考えています。


 というわけで、今後はより幅広いサービス・提案の出来る会社が求められるのではないか?と思う次第です。



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