今回のテーマは
「(not provided)を前向きに捉えてみる」です。
自然検索の暗号化は切ない
先日、日Googleでも公式に伝えられた「
Google の検索セキュリティを強化しました」記事ですが、記事にもありますように、Googleアカウントにログインしている方の自然検索のキーワードが暗号化され、わからなくなりました。
そして、Google Analyticsなどで自然検索での流入キーワードをチェックすると
(not provided)という、不明なキーワードの集合体が確認できるようになったわけです(実際には今までも米Google経由のものが暗号化されてましたので、確認はできましたが少数でした)。
割合的にどれくらいいくか?というのが気になる点なわけですが、Twitter上での反応を見ても、サイトのカテゴリやユーザー層によって、かなり異なるようです。
(not provided)の割合をサンプルでご紹介
一部詳細は省きますが、3月6日から顕著にこの(not provided)の割合が増えていますので、
3月6日〜3月10日と短い期間ではありますが、サンプルとしてご紹介します。割合は自然検索キーワードでの流入に対するものです(順位は自然検索内で何番目に(not provided)があるかを示しています。
・SEMアドバイザーの揺さBrain!・・・
28.76%(1位)・某大学(高校生・社会人対象)・・・
12.59%(2位)・某お悩み系サイト(ロングテール特化)・・・
5.69%(3位)・
学生募集広報戦略(教育関係者メイン)・・・
11.71%(1位)
・某語学系サイト(大学生〜社会人)・・・
7.89%(1位)・リアル店舗系公式サイト(年齢層広い)・・・
5.99%(3位)・某手に職系スクールサイト(社会人メイン)・・・
1.95%(6位)・某コアキーワードアフィリエイトサイト・・・
13.98%(1位)
・就職系ブログ(ロングテール特化)・・・
11.76%(1位)・完全ブランド化サイト(中年層メイン)・・・
1.68%(4位) サンプルでいくつかご紹介しましたが、その他、ここには掲載していないものも含めて確認しますと、同じカテゴリであっても、数値の違いが大きい場合もあると感じます。
少なくとも、当初の予想よりは、かなり多い(50%近いものなども)サイトもあるため、分析という視点から言えば、データが少なくなってしまった分、今後のサイト運営の方向性を決める上でも、やや困った状況であると言えます。
そんな(not provided)をとことん前向きに捉えてみる
さて、そんなこんなで、(not provided)はアクセス解析をする上で、困った存在なわけですが、現実問題、わからないものはわからないわけで、これを悩んでも仕方ありません。
というわけで、この状況をとことん前向きに捉えてみたいと思います。
思い起こせば、アクセス解析というものが一般的になる前は、それこそ、今のようにデータが即座に収集できるという事はありませんでした。それでも、
先駆者の方々は良いサービスを世に生み出し、そして、時代を作り変えてきました。 ここ最近の事を考えますと、情報は自宅にいながらにしてそれこそ、すぐに検索エンジンから入手できるようになり、アクセス解析を見ると、かなり細かい情報をチェックする事ができるようになりました。
しかし、思いますに、それがゆえに、私たちは考えるという点で退化いるして部分も確実にあると感じています。もちろん、昔以上に伸びたスキルもあると思いますが、その逆もあるという事です。
以前は知りたい情報は苦労して、いろいろなものを駆使して足を使って調べたものですが、今では検索エンジンはすぐに答え(
と見えるもの)を表示し、さらにまとめサイトなどを見ることで、調べずに質の良い情報に触れることができるようになりました。
まとめサイトが悪いとは言いませんが、個人的には、まとめサイトというのは、
ユーザーの探す能力をさらに下げてしまっている部分もあると思っています。まとめている本人は、いろいろと調べてから情報をまとめていますので、スキルはあがるとは思いますが、読む側について言えば、
自分で調べて情報を吟味し、それを精査するというスキルが下がってきていると感じています。
そのため、間違えであるデータも鵜呑みにしてしまうリスクも、昔以上に抱え込んでしまったと思うことも多々あります。
前置きが長くなりましたが、(not provided)の登場で、今まで見えたものが見えなくなったわけです。しかし、これは考えようによっては、幸運なことかもしれないと思います。
(not provided)ではキーワードは見えませんが、
ランディングページはわかりますし、(not provided)経由でのユーザーのコンバージョン率などもわかります。 キーワードがわからない状態であっても、ランディングページとなっているもので、コンバージョンに貢献していないページは何らかの問題があるわけで、見える数値から、キーワードの仮説を立て、問題点を予測し、そしてそれを改善していき(仮説に基づいて)、再度、仮説を立てることができるわけです。
見えないキーワードと戦う事は簡単な事ではありませんが、それこそ、
今までの経験や勘も含め、あらゆる可能性を想像する機会が生まれたという事は、今まで以上に、本質をふまえたデータと向き合う良い機会になるとも言えます。
(not provided)は確かに残念なものではありますし、今後、さらに増える事はほぼ間違いないでしょう。しかし、それと引き換えに、さらに奥に隠れた情報を想像できる余裕を与えられたと考えれば、(not provided)もそんなに悪いものではないのかもしれません。
・・・と、とことん前向きに考えてみました^^
ちなみに、カグアさんでこんな面白い方法も紹介されています。こちらもあわせて参考にすると良いでしょう。
「
【GA】(not provided) をエクセルとWMTを使って調べる」
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posted by SEMアドバイザー at 09:00
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