本日のテーマは
「いつまでも続くSEO綺麗事論争」です。さて、貴方はどちら側でしょうか?
ホワイトハットSEOは綺麗事?
昔からホワイトハットなSEOを(コンテンツ重視など)唱えると、
「それは綺麗事でしかない」という人たちがいます。それは理解できなくもない意見です。おそらく、作為的なリンクをつける事によって、結果として順位が上がっている例を実感しているからでしょう。特にそのリンクを販売し、つけている本人であれば、結果を出しているのは実感として間違いないわけですので、そう言いたくなるのはわかります。
私もいろいろなサイトを追跡していますが(様々なパターンの被リンクを受けているサイトを何年も追跡中)、実際問題、そのお陰(有料リンク)で順位が上がっているサイトが多数ある事は認めます。
しかし、その逆に、
本当に中身が良くて、いろいろな方から推薦の意味でのリンクをもらっている事で順位が上がっているサイトも多くあるのも事実です。しかも、そちらのサイトの方が確実にアルゴリズムの変更に強く、たいていの事では揺らがなかったりします。これもまた事実です。
雨が降ったから傘を買う?
リンクを買う事でのランクアップを狙うのは、私にとっては、
「雨が降ってきたから傘を買おう」という感覚に似ていると思っています。天気予報を見ずに出てきて、雨が降ったから対応策として傘を買うという事です。つまり、対処療法のようなものに感じます。
これがいわゆる有料リンクの購入を意味します。コンテンツを意識して、そういう人為的なリンクに頼らないサイトは、常にその先を考えて行動するので、傘を念のため持って歩くような感覚と考えています。そのため、雨が降っても安心なわけ(たいして濡れない)です。
つまり、何らかのトラブルに対して、常に意識して、上手に回避をしようとしているという事です。その上で着実に良いものに仕上げるように(満足度の高いサイトにする)努力をしているという事です。
支持されないものは、上位でも支持されないのです
私は以前からこの考えですが、
「支持されないものは、上位でも支持されない」と考えています。どんなにがんばってリンクを作為的につけても、そのリンク先が根本的にユーザーの満足を考えていないサイトであれば、支持はされないのです。
支持されないサイトは上位にあるという事でアクセスは増えるかもしれませんが、所詮、
コンテンツをよくしようという意識よりも、リンクを買ってでも上位にあげようという意識が強いため、ユーザーを完全に満足させる事が出来るものではないと私は思っています(もちろん、例外はあると思います)。
料理店でもそうですが、本当においしい店は、宣伝をしなくても、いつのまにかお客様が増えていきます。それこそ、キーワードを入れることでいくらでも検索しなおすことが出来るインターネットでは、より満足度の高いサイトを探して回遊するなど、造作もない事なのです。
将来を見据えたSEOが何より大切
さて、私たちは別に好き好んで綺麗事といわれるSEOを推奨しているわけではありません。経験も含め、そして最終的に利用されるサイトとはどのようなものか?を考えれば、自ずと目指すべき道が見えているからこそ、そういう
「綺麗事」を言うのです。
そもそも、Googleさえも、そういう方向性で進んでおり、スパムリンクは排除するように進化しているわけですので、その流れを無視する事もありませんし、将来的なリスクを負う施策を追い続けるのも無理があると思っています。
ですので、
綺麗事というよりも王道に過ぎないのです。
現時点で、全ての有料リンクをGoogleが見抜くのは無理だと思っていますし、将来的にも100%というのは無理だと思っています。正直、有料リンクとは言え、同じくくりに入れてはいけないようなレベルの、よく考えられている(誠実な有料リンクと言いましょうか^^)ものがあるからです。
しかし、
それが見抜かれた時の代償は大きなものになる可能性も秘めている事は確かです。
コンテンツSEOのメリットは、検索エンジンも求め、ユーザーも求めているからこそ良いのです。また、
トラブルの種を内包していないがために、アルゴリズムの変更に一喜一憂する頻度も確実に下がるのです。
その逆に、いわゆるリンクを買うという行為では、それが最悪のケースになると、予想もしなかった悲劇に繋がることもあります。それはもう検索経由でアクセスを求めるのは無理になるほどのケースも、ここ最近ではよく見られるものです。
もちろん、
「私はそんなヘマはやらない」という自信のあるSEO関係者もいるでしょう。しかし、商売としてやる以上、リスクの可能性があるSEO施策を続ける事は、私の中では既に、クライアントの方を向いていないと考えます(SEO施策全部が悪いのではなくて、いわゆる質の悪いSEO施策の事です)。
Googleは有難い事に、SEOを営むものに対して、警告を与えてくれています。一つには、全てのリンクを見抜くことが出来ないという面もあるでしょうが、一つには、
本来のあるべきWebサイトの姿を見直して欲しいという願いだと思っています。
私自身、綺麗事だという人の気持ちも、その逆に綺麗事を貫く人の気持ちも(ちなみに私はこちらです)分かります。
しかし、
将来的にもクライアントが安心できる施策をするのが、SEOがビジネスとして残るために、あるべき姿ではないでしょうか?私はそう考えています。
最後に、どこのサイトとは書けませんが、ずっとビッグキーワードで上位にあった
大手サイトが、質の悪いリンクを買い続けていたランク推移のグラフを参考までにご紹介します。正直、相当質の悪いリンクですので(提供している会社は何気に大手です)、落ちて当たり前かと個人的には思っております。というか、Googleにばれない訳がないくらいの、分かりやすいものです(これは有料リンク全般のサンプルではなく、粗悪な数だけを追い求めた有料リンクの例です)。
ぼかしている部分が小さいので単一キーワードなのは分かると思います。
2010年7月に質の悪いリンクを多数購入し、その後も購入し続けていたサイト(大手企業)です。ちなみに今の被リンク状況を見ると、別のSEO会社に変更したようです。とはいえ、
過去の負の資産が多すぎて(消せないレベルのものです)、どうにもできないようです。
なお、一つだけグラフを出していますが、他のビッグキーワード(当初は上位だった)でも、今では300位圏外です。このサイトは
2012年2月29日の10位を最後に、次の日には300位圏外となりました。
Googleは全ての有料リンクを見抜けるわけではありませんが、見抜かれるとこういう痛い目にも会う可能性があるというのは、常に意識していないといけません。
自然なリンクをもらうのは簡単な事ではありません。しかし、皆無ではないのです。そして、
人に伝えたいようなサイトなら、すぐに伝えられる時代でもあるのです。
以上、長くなりましたがこの辺で。双方の意見が歩み寄る時代が来るかは分かりませんが、私は引き続き、コンテンツ重視のSEOを勧めていくつもりです。
綺麗事で結構!
*何が気になるって、このサンプルサイトにウェブマスターツールの警告は来たのかが知りたいです^^;
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posted by SEMアドバイザー at 09:00
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