
本物語はSEOに関連した小説ですが、登場する単語や略語などは実在のものと似て非なるものですので、細かい突っ込みはご遠慮下さい。
なお、SEONシーズン1を読まれてないと人物像などがよく分からない場合もございますので、別途作成しましたSEONシーズン1のPDF版をダウンロードしてご覧頂く事をお勧め致します。
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*この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません(アイコンで出ている方は許可を取っております)。
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オチ島の吊り橋
オチ島に潜入してからというもの、5人は途切れる事なく敵の攻撃を受け続けていた。危機に陥る事もあったがそれぞれが助け合い、何とか吊り橋の見える所までたどり着く事が出来た。
モリーノ「あそこの切り株の先から中心部へと続く吊り橋が見えるはずだ。」
「行動分析士モリーノ」は地図で確認すると、4人の方を向いてそう告げたのだった。彼が示した切り株の先には光が少しだけ差し込んでおり、今までとは明らかに違う場所だと感じさせた。

その言葉を聞くと好奇心旺盛な「周辺暴走士タムー」は一番乗りとばかりに切り株の先にある光のある場所へと駆け出したのだった。

タムー「どんな場所かワシが見てくれ・・・。」
タムーの言葉尻は驚きのあまりほとんど聞きとれなかった。
セオン「どうしたんだ、タムー?」
その様子を奇妙に感じたセオンはタムーを追いかけながら声をかけた。しかし、光の指す位置から目の前の光景を目の当たりにしたセオンもまた声を発する事ができなかった。
そこにあるのはU字状の湖に囲まれた巨大要塞だったのだ。吊り橋を望めば、そこには想像をはるかに超える敵が行き来しており、蟻でさえも入る隙間がないような状態だった。加えて、闇の中を照らす吊り橋付近のサーチライトが、ただでさえ隙のない所にとどめをさしていた。
ボルト「何なんだ、これは・・・。」
数々の奇跡的な現象に守られてきた「獣戦士ボルト」も息を飲んだ。それまで期待でフリフリしていた尻尾も役目を忘れたかのように動きを止めていた。

ボルト「イマジンのいる塔に向かうなんて到底無理なんじゃないか?」
目の前にとてつもない事実を突きつけられて、思わずボルトはそう呟いていた。サカノミ村を救いたいと言う一心でここまで来たものの、敵のスケールははるかに大きなものだった。吊り橋の向こうに見える大きな塔は難攻不落にしか見えなかったのだ。
モリーノ「うむ、これは困ったな。さすがにこの5人で中心部への吊り橋を突破するのは無理がある。我らが死にもの狂いでかかっても、塔にたどり着くのは厳しいかもしれん。どうすれば良いか・・・。」
その時、暗然と立ちすくむ5人の背後に何者かが近づくのを「TLUのマサ」は見逃さなかった。

変化士登場
マサ「何者だ!出てこい!」
敵を威嚇するには十分な大剣を両手でしっかりと握りしめ、近づこうものならば斬り捨てるとばかりにマサの眼光は鋭く光っていた。
その声を聞いて、影に潜んでいた者は両手をあげながら近づいてきた。
???「まあまあ、待ちなよ。俺はあんたらの味方だよ。その物騒なものをしまってくれよ。」
暗闇から現れたのは頭は馬、胴体は人間という世にも怪しい風体の男だった。
タムー「見るからに怪しい奴め!ワシが成敗してくれる!」
やるせない気持ちを誰かに転嫁したかったタムーは目の前にいる男に向かって威勢よく叫んだ。
カズ「おいおい。だから待ってくれよ。俺は変化士のカズって言うんだ。見た目ほど怪しくないぜ。」
「変化士のカズ」は飄々としながら答えたのだった。

タムー「そのお前がワシらに何の用だ?」
警戒心を解かないでいるタムーの顔を一瞥すると、指を自分の口元にあてて5人に静かにするように合図を出した。
突然の事だったがカズの言うがままに口をつぐんだセオン達は、彼の不思議な技を目撃する事となった。
カズは両手をぎゅっと握ったかと思うと、開いた手からつむじ風を生み出し、後方へと投げつけたのだ。
巨大要塞に気を取られている間にセオン達は敵に近づかれていたようで、カズが生んだ風は隠れていた敵の集団を表出させたのであった。
敵は突然の出来事に一瞬ひるんだものの、お互いに頷き合うと無言でセオン達に斬りかかってきた。
カズ「おっと、そうはさせるか!食らえ、トリアエズ・ゼンブ・ヒーニン!」
カズの両手から引き続き切り離されるように飛び出した小型の竜巻は敵を一気に包み込んだ。
風の強さに目を瞑らざるを得なかった5人が次に見たものは予想外の修羅場だった。
目の前では魔法を受けた敵同士が混乱し、お互いを傷つけあう姿が映し出されていたのだ。カズはその戦いを見届けると、最後に残った敵を腰につけた小太刀で倒したのだった。
セオン「今のは・・・?」
カズは身体にまとった木の葉を振り払いながら向き直ると笑顔でこう答えたのだった。
カズ「ああ、これはサイ・シンサ魔法という風を操る魔法だよ。とりあえず、俺があんたらの敵じゃないって事は分かってくれたかな?」
そう言うと、呆気にとられている5人の横を通り過ぎて、吊り橋の見える所に近づいたのだった。
>>第11話へ続く
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