
本物語はSEOに関連した小説ですが、登場する単語や略語などは実在のものと似て非なるものですので、細かい突っ込みはご遠慮下さい。
なお、SEONシーズン1を読まれてないと人物像などがよく分からない場合もございますので、別途作成しましたSEONシーズン1のPDF版をダウンロードしてご覧頂く事をお勧め致します。
→「ファンタジーSEO冒険物語 SEON2-第1話」はこちら
*この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません(アイコンで出ている方は許可を取っております)。
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懐かしのセオ村
セオンとボルトの目の前には懐かしい景色が広がっていた。
セオン「ついにセオ村に帰ってきたな。」
そう言うとセオンは胸いっぱいに懐かしい村の空気を吸い込んだのだった。昔と変わらず名産品を作る音が耳を心地よく撫でてくれる。
ボルト「久しぶりだけど、あまり変わってないかな。やっぱり落ち着くね。」
尻尾を物凄い勢いで振りながら「獣戦士ボルト」はニコニコしていた。

そんな中「周辺暴走士タムー」が突然大声を出した。
タムー「ああああああ!ワシとした事が!」

振り返ると、タムーが行ったり来たりしながら、頭を肉球で抱えてあたふたしていたのだった。
セオン「タムー、一体今度は何があったんだ?」
そう尋ねられても聞こえないようで一心不乱にタムーはうろうろとしていたが、次の瞬間、はっとしたように顔を上げて呟いたのだった。
タムー「モ・・・・、モリーノを・・・忘れてた・・・。」
セオン「え!?」
タムーを除いた3人もその言葉を聞いてはっとしたのだった。サカノミ村の中央を守っていた「行動分析士モリーノ」をあんなに世話になったのに忘れていたのだ。
ボルト「まさか・・・。モリーノが・・・。モリーノが〜〜〜〜!」
ボルトも今まで気づかなかった自分が情けないとばかりに狼狽した。
マサ「でも、モリーノさんがいないからと言って、タムーさんの責任ではないのでは?」
優しく声をかける「TLUのマサ」に対してタムーは力なく首を横に振ったのだった。

タムー「ち、違うのだ。ワシはあの朝、本当なら早く起きてモリーノの元へ行く予定だったのだ。それをマタタビに溺れて、ついつい寝過ごしていたのだ。もし、ワシがきちんと起きていればモリーノをモニターごと助けられたかもしれないのだ・・・。」
いつもは自信たっぷりのタムーだったが、さすがにこの時ばかりは堪えていたのか、真っ直ぐに仲間の目を見る事もできなかった。
マサ「そうだったのですか・・・。しかし、済んでしまった事は仕方ありません。まだモリーノさんに何かあったと決まったわけではありませんし、WMTのメッセージを探すのと一緒にモリーノさんも探しましょう。」
常に前だけを見るマサはどんな問題でも諦めない男だった。
タムー「ありがとうございます。マサさんにそう言われると少し気が安らぎます。」
タムーはそう言うと涙で濡れた顔をぐっとあげて叫んだのだった。
タムー「モリーノ〜〜〜〜!絶対にワシが探し出すからな〜〜〜〜!!!」
再会
タムーがセオ村で叫ぶ声は村中に響き渡っていた。その時、それを聞いてある男がそそくさと近づいてきたのだった。
???「し、静かにしなさい!恥ずかしい!」
4人が振り向くとそこには驚くべき人物が立っていたのだった。
4人「!!!!」
モリーノ「私ならここにいるぞ。叫ぶな!」
苦い顔をしながらも、顔中涙で濡らしているタムーを見て、モリーノはつい笑わずにはいられなかった。

セオン「モリーノ!無事だったのですか!」
驚く4人を眺めつつモリーノは愉快そうに答えた。
モリーノ「当たり前だろ。私はモニター越しには話しているが、モニターに住んでいるわけではないのだ。きちんとこうしてお前たちと同じ世界で生きているのだ。」
実際、あのマサでさえモリーノはモニター型の人間だと思っていたくらいだ。それくらい実物を見たものは少ないはずだった。
モリーノ「落ち着きなさい。サカノミ村の事件を聞いて人々がこのセオ村に集まるだろうと思って、ここで誰かが来るのを待っていたのだ。そして、予想通り、お前たちと出会えたというわけだ。」
自分の予想が的中した事を「どうだ」とばかりに自慢げに語るモリーノだった。
ボルト「そうでしたか!安心しました。という事はモリーノにはこれからどうするべきかの考えがあるという事ですか?」
モリーノ「もちろんだ。そのためにここで待っていたわけだからな。」
ようやく顔の涙をぬぐったタムーがそれと聞くといつもの調子に戻ったのだった。
タムー「ふっふっふ!ワシに任せてください!まずはあのにっくきイマジンをあーして、こーして、ひねりをいれて、ゴマであえて、グツグツ煮て、アクをこまめに取って・・・。」
・・・と、身体を使って説明していたタムーを残して仲間たちは村の中の宿場に消えていったのだった。
>>第7話へ続く
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