
本物語は完全にネタですが、順番に読んでいくと不思議と勉強になる成分が含まれていますが、冗談の分からない方には非推奨です。第1話を読まれていない方は「ファンタジーSEO冒険物語 SEON」からお読み下さい。
真面目な記事は火曜日更新、「SEON」シリーズは主に月曜日にアップします。
*この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません(アイコンで出ている方は許可を取っております)。
それでは、どうぞお楽しみ下さい!
**********************************
呪われた村
「周辺暴走士タムー」を取り戻して再び5人となったセオン達は新たな目的地を求めサカノミ村の中央にあるグッグルフォラ村陳情板に向っていた。タムーは自分が捕らえられていた事など既に忘れたかのように猫姿で鼻歌を歌っている。暢気なものである。

SEOの真理と出会うにはとにかく多くの戦いをこなさなくてはいけない。
タムーを無事に取り戻した自信からか、セオン達は自分達の力を過信し始めていた事をこの後出会う試練で知る事になるのだった。
陳情板がそろそろ見えるといった所で、息を切らせた人物が5人の前に躍り出た。顔には緊張の色が滲んでおり、尋常ではない状態だとすぐに分かった。
セオン「私たちに何か御用ですか?」
丁寧に尋ねるセオンに向ってその人物は口を開いた。
フージィ「私はバリッド村に住むフージィと申します。実は皆さんにお願いがありまして、こうしてサカノミ村にやってきた次第です。」
そういうと「バリッド村のフージィ」は脇に抱えた水筒の水をグイっと飲み干した。顔に似合わず可愛いキャラクターの水筒だ。相当急いでやってきたに違いないと5人は感じ取った。

イマジン「バリッド村と言えば、ここを北に2昼夜ほど行ったところですね?一体村で何が起こったというのですか?」
「魔道士イマジン」は村を知っていたようで、村を思い出すようにやや上を見ながらフージィに尋ねた。今やイマジンもただの青年魔道士とは呼べないくらいの経験を積んでおり、頼もしい限りだった。

フージィ「実は村の近くに怪しい声がする所があるという噂が出て、それを確かめに行った村人が魂を抜かれたかの如くおかしな状態になってしまったのです。何かの呪いではないかと思うのですが、これ以上の犠牲が出ると村の存続ができなくなるという事で、私が代表としてこの窮状を救ってくれる勇者を探しに参った次第です。」
どうやら、サカノミ村に向う途中でセオン達の活躍を聞いていたようで、陳情板に書かずに直接依頼に来たようだ。
メタルン「みんな!悩むことはありませんよ!そんな問題、ぱっと俺たちで解決しましょうよ!」
「音戦士メタルン」はギターを縦に構えて歪んだ音をかき鳴らして叫んだ。最近のメタルンはデス声で会話をするようになってしまい、普通の会話でもやや怖いのが難点だ。

4人はメタルンの言葉に頷くと、バリッド村へと歩を進めたのだった。
恐怖との戦い
敵との戦いに巻き込まないようにと、セオン達は先にフージィをバリッド村へ帰し、その足で怪しい声がするという場所に向ったのだった。
村まであと少しと行った所で、メタルンのギターの弦が「プツン!」と激しい音を立てて切れた。メタルンは5本もの弦が切れている事を確認すると仲間に注意を促した。今まで以上に危険な敵である事は確かだ。
メタルン「皆さん!気をつけて下さい!かなりの強敵です!」
5人はあたりを見回しつつ、一歩ずつ慎重に進んだ。流石のタムーもこの時ばかりは危険を察したようで、背中の毛が逆立っていた。
「獣戦士ボルト」は遠くの音まで聞き分けるという耳をそばだてて用心深く進んだ。

すると突然、遠くの野菜畑の方から怪しい声が一斉に聴こえたのだった。それは言葉とも言えない言葉であり、何を言っているのか分からなかった。
ボルト「あそこに敵はいるぞ!みんな気をつけて進め!」
ボルトの合図を受けて一斉に野菜畑に走り出した。
刹那・・・
「ウグッ!」
5人は野菜畑にのた打ち回っていた。その声の主を探そうと集中した途端、5人それぞれの目の前には幻影が映し出され、頭が混乱してしまったのだ。耳元でささやく意味不明な言葉に意識がおかされてしまい、まるで先の見えない霧の中をやみくもに進んでいるような状態に陥っていた。
野菜畑で体力を奪われていく5人にはなす術もなく、敵の位置を把握しようとすればするほど、敵の術中にはまってしまっていたのだった。
セオンは仲間が同様の状態に陥っている事だけは理解できたが、五感の全ての機能を徐々に奪っていく敵の術から抜け出すための方法も思いつかず、次第に思考能力が停止していく恐怖に襲われたのだった。
セオン「このままではまずい・・・」
SEOの真理を見つける前に力尽きるかと諦めかけた時、既に感覚をほとんど失いかけているにも関わらず、とてつもなく大きな「気」が近づいてくるのが感じられたのだった。
サカノミ村の方から猛スピードで近づいてくる物体があったのだ。
豪剣両断
5人が遠のく意識の中、それが誰かはっきりとわかるまでにそれほど時間はかからなかった。
人間のものとは思えぬスピードで近づいてきたそのモノは大地を蹴り上げると同時に3メートルほど上空に飛び上がった。
この時点でその物体が「修羅」の名を欲しいままにしている「TLUのマサ」である事に5人は気付いた。

マサ「食らえ!小ざかしいものどもよ!」
上空に飛んだマサは背中の大剣を軽々と片手で抜くと敵に向って横なぎにした。
マサ「ナチュラル斬り〜〜〜!!」
マサの必殺技「ナチュラル斬り」が赤い閃光と共に炸裂した。
赤い閃光は周囲の全ての風を味方につけたかの如くその道筋に一直線の竜巻を作り出していった。
まさに「あっと言う間」とはこの事だろう。
マサの大剣が横に流れたと思うや、無数の敵らしい影がマサによって生み出された赤い竜巻に包まれ、そのまま断末魔の声をあげて畑に倒れこんだのだった。
驚く事にマサが地面に着地した頃には大剣は既に背中におさまっていたのだった。
5人はあまりの見事な戦いぶりに言葉もなかった。TLUの実力は自分たちの比ではない事を理解した。
マサは敵を倒すと5人の方を見てにっこりと笑った。そこには、つい先ほどまでの修羅のような形相はどこにもなかった。
マサ「危ないところだったね。実は私もバリッド村の噂を聞きつけて、”ワドサラダ”の仕業に違いないと踏んで急いでやってきたんだ。こいつはとても厄介でね、意識を集中すればするほど相手から理解力を奪っていき頭を混乱させてしまうという敵なんだ。そのため、敵を見ずに気配だけを感じて倒すしかないんだよ。」
流石に博学のTLUだけあって敵の弱点をよく押さえていた。5人はいいところが全くなかったが、自分たちを戒める良い機会だったと感じたのだった。ちょっとの経験で分かったつもりになるのは危険だという事が良く分かった戦いだった。
ちょうどその頃バリッド村では、村人達が正気を取り戻して歓喜の渦に包まれていたのだった。
>>第10話へ続く(2013年1月7日 9時更新)
*仕事はいたって真面目にやっています。←これ重要!
**********************************
<第9話出演者が関係するWebサイトの一覧(順不動)>
・獣戦士ボルト・・・SEO対策 e-search
・音戦士メタルン・・・WebMETAL
・周辺暴走士タムー・・・SEOとその周辺
・魔道士イマジン・・・SEO Imagination!ブログ
・バリッド村のフージィ・・・VALID SEO
・TLUのマサ・・・モバイルSEOの勧め
◆コンサルタントのご相談、その他のご依頼はSEMアドバイザーまでご相談下さい。売上げアップのアイデアだしまで幅広くサポートします。
◆「学生募集の宝箱」では、教育関係特化のブログ記事を執筆中!
◆公式facebookページのSEMアドバイザーの揺さBrain!マニアックでは、役立つ情報を発信中!