効果がないと感じるのはどの部分か?
まず、貴方がSEOの効果が出ないと感じるのはどんな時でしょうか?その状況から改めて考えてみましょう。以下にいくつか、考えられる理由をあげていきます。
・順位が微妙なラインから動かない
・順位が極端に上がったり下がったりする
・アクセス数が増えない
ほとんどの場合、上記の中に当てはまるのではないでしょうか?特に順位をチェックされている方であれば、順位がなかなか希望のところまで上がらないというのは、SEO効果を感じられない点だと思います。

パターン別の考え方
さて、それではその原因を考えてみましょう。
まず、「順位が微妙なラインから動かない」というケースを考えます。
このパターンで気になる点としましては、順位しか見ていないのでは?というものです。順位が動かない場合には、正直申しまして、一つには「なかなか頑張っている」という点もあるのです。
言い換えますと、上位にある競合サイトも何らかのSEOをやっている可能性はあるわけです。その中で下がらずに動かないという事は、同程度に努力をしているという事です。しかし、同程度であり、それ以上ではないのです。
少なくとも順位が動かない場合には、競合サイトのチェックがより重要だと考えます。敵を知らざれば、コンテンツの充実と言えど、自己満足で終わってしまいます。また、今の時代、リンクをただ増やせばよいという時代でもありません。
競合サイトは最初に見ていると思いますが、貴方のサイトが毎日テコ入れをしているのと同様、競合サイトも毎日のように改善されているのです。最低でも中身では絶対に負けないものを作るという意識を持ってください。その上で定期的に競合サイトのチェックをしていきましょう。
次に「順位が極端に上がったり下がったりする」ケースです。
このケースの場合、経験上、日々更新される(あるいはテスト)アルゴリズムに影響されやすい状況だと言えます。つまり、順位に影響されやすい部分が、いまひとつ弱いため、順位が不安定になっているとも考えられます(中途半端なコンテンツだったりなどが一つの可能性としてあります)。こういう順位変動をするキーワードの認識ページ(ランクインページ)を確認してみると、トップページだったり、中身のコンテンツページだったりと不安定に入れ替わるという事(つまり、認識ページが一定しない)もよくあります。
この場合は特に、コンテンツ内容の見直しをされると良いでしょう。とはいえ、検索順位をチェックしているキーワードがビッグキーワードの場合には、見た目だけの問題の可能性もあります。実際には他のロングテールキーワード(ユーザーのニーズがより明確なもの)での集客に成功しているのであれば、そちらに力を入れていく事で、ビッグキーワードでの順位も安定してくる可能性があります。
次に「アクセス数が増えない」というケースです。
これはSEOの効果が出ていない事を意味します。ビッグキーワードだけを狙っている場合には、それこそ、そのキーワードが上がらなければ、「自然検索」での流入は期待できません。
先ほどの例にもありますが、ロングテールキーワードでの上位表示を目指しつつ、全体評価の底上げをすると良いでしょう。
また、そもそもネット戦略の場合、SEOだけに頼るのは考えものです。リアルの広報戦略でも、例えばチラシだけで集客するという事はないと思います。
それと同じで、WebにはWebなりの集客方法はいくつもあります。アクセスが少ない場合、リスティング広告をはじめとして、様々な宣伝方法を視野に入れる事が大切です。当然、ソーシャルメディアも現在は無視できない存在と言えます。貴社がやるやらないに関わらず、ソーシャルメディアは存在し、そして知らない所で貴社の情報は流れているものです。

SEOは常に未来に向けてやるべき
現在のGoogleのアルゴリズムは、ある程度のSEOを既にきちんとやっているのであれば、それに加える事で即座に効果の出る手法というものはほとんどありません。そのため、一週間後に1位にして欲しいなどというのは、出来ない相談なわけです。
ブラックな手法は別としまして(そもそも、いつGoogle(検索エンジン)から目をつけられるか分からない賞味期限の不明な手法は取るべきではありません)、じっくりと時間をかけてサイトを育てていく必要は少なからずあるわけです。
その中で、検索エンジンが評価しやすいように、ソース部分なども含め精査していくことが必要なのです。
もちろん、その大前提がユーザーが読んで納得し、また来たいと思えるようなものを作る事です。
ビッグキーワードは既に飽和状態で、上位サイトは不動のキーワードも多くあります。既に人気もあり、そのキーワードでの圧倒的権威に勝つのは簡単ではありません。
そういう時は、それこそ、それらのサイトとは異なった視点でのアプローチを考えてみるのも良いと思います。

普通に想像がつく情報を盛り込んでも、既に上位サイトと内容的にかぶってしまう部分は多いかもしれません。そのまま同じ土俵で勝負するのではなく、少し違った視点でそのキーワードを捉える事で、新しい戦略が生まれるかもしれません。
オリジナルのコンテンツが大事と言いますが、実際にはオリジナルコンテンツというのは、言うほどには簡単ではありません。
競合の多いビッグキーワードをSEOの対象にするなら尚更です。
そんな中でオリジナル性を少なくともGoogleは求めてきます。そういう意味では、SEOをやるには、今後はいろいろな意味でのコンテンツ想像力(企画力)もより必要になってくると言えるでしょう。
そもそも似たようなコンテンツのサイトが並んでいても、私たちは、特に面白いとは感じず、それであれば、それこそ1位のサイトしか見ないという事も実感としてあるでしょう。
他にはない、面白いネタ(コンテンツ)を想像し、今だけを見るのではなく、未来まで問題のないSEO施策をあわせてするべきです。
独自の視点を持ったコンテンツであれば、自然と今まではなかったようなキーワードでの集客の可能性も出て来るものです。