今までの広報では語れない時代へ
ここ最近の広報メディアの変化は古くから広報現場にいる方にとっては、驚くべきスピードだと認識している方は多くいると思います。
現実問題、私も現場広報として今もいたならば、この世の中の動きには確実についていけなかったと思っています(今もそれほどついていけているとは思えませんが^^;)。実店舗などを持っている場合、現場の人間にとって、そこにあるリアルな空間が最優先であり、どうしてもインターネットはその姿かたちが捉えにくい部分もあり、二の次となりがちです(という方が社内の上層部にいたりすると尚更です。そして結構いるものです^^;)。

ソーシャルは積極的利用するだけが使い道ではない
ソーシャルメディアを例にとりますと、Twitterやfacebookなどを積極的に会社として使うだけが使い道ではありません。
このブログでも何度もお伝えしているように、「流行っているからやる」というレベルでの利用であれば、私はうまくいかないと思っています。それ以上にマイナスなイメージをつける事にもつながるでしょう。
例えば専門の教育関係でもそうですが、フォロワーがたいして集まらないので、モチベーションも下がって、すぐにやめてしまうなどもその例ですね。既にツイートを楽しみにしてフォローした方の期待も裏切っているわけです。
方向性の明確でないソーシャルメディアの利用ほど、無意味で効果のないものもないでしょう。そういう意味では、まずは初心者モードとして、ソーシャルに出てくる自社の話題を集める事からはじめるのが一番だと思います。
自社の話題をこっそり見てみる
自社の事を書いているソーシャル情報を知るための方法は多くありますが、個人的には有名なものとしては「TOPSY」かなと思っています。
この枠に自社の会社名や商品名を入れて検索すれば、どのような評判が出ているか簡単に調べる事ができます。ちなみに、ここで「TOPSY」と入れて検索すると下記のようなものが出てきます(TOPSYでTOPSYというのも変ですが^^;)

左のメニューで直近の期間を選択でき、とても便利です。また、その下で検索対象を変えることで、選択したものでの情報も調べる事ができます。
なお、ネタとしまして、このキーワードで、検索対象を「エキスパート」(枠内一番下)にすると、皆さんがよくご存知の方が堂々の1位として君臨しています。気になる方はチェック!しかし、ツイートすると面白くないので、その結果は内緒でお願いします^^。
これ以外にも、Googleのブログ検索で社名を入れて調べてみるなど、身近な検索エンジンなどでも、自社について言及している情報を調べる事もできます。
まずは、ソーシャルメディアの活用に果敢に繰り出す前に、ユーザーはどのように自社を捉えているのかを調べてみるのは重要だと言えます。そこから、自社に求められているソーシャルでの情報発信のあり方を考えてみると、望まれていないスタンスで運営をしなくて済むと思います。
人が話題にするものの性質は変わっていない
ソーシャルメディアという言葉が先行すると、特殊な能力が必要だと思う方も多いと思います。実際にはそのやりとりの方法は今までとは大きく違いますが、いわゆる、エンドユーザーに話題にしてもらうための要素というものの本質は変わってはいません。
こういう内容にすればクチコミされるのではないか?と考えるよりも、自分ならどんなクチコミをしているかを意識すれば良いだけです。
ここ最近の分かりやすい例では、スカイマークが格安成田発着便の980円キャンペーンを行なうなどですね。国内4路線を10月末から順次開設するにあたり、開設から3カ月間は1便あたり20席を片道980円になるというものです(参考:asahi.com「スカイマーク、格安成田発着便 980円でキャンペーン」)。
これが多くの方にクチコミされましたが、その理由は言うまでもなく納得できると思います。

ソーシャルへのスタンスを今一度考える
少なくとも、今後において、ソーシャルメディアを一切無視しての企業活動というのは難しいものです。言い方を変えれば、自社が利用しなくても、いろいろな場所で企業の商品・サービスについて知らないうちに語られる時代なわけです。
そう考えれば、少なくともそういう時代になったという事を認識して、上手に付き合う方が企業活動にプラスに運ぶ場合が多いと考えた方が良いと思います。
今後はソーシャルメディアとのスタンス(立ち位置)をきちんと考えた戦略がより重要になってきていると言えます。
おそらく、このブログの読者は既にそういう世界には詳しい方が多いと思いますが、中小企業の現場ではほとんど触れてもいない所も多いと思います。

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