ちなみに私も「更新しましょう」と書いています。
さて、論より証拠、更新しないと本当に順位は下がるのか?というのを実データでご覧頂きます。
また、比較しやすいように通常サイトとブログの両方をご紹介いたします。
<通常サイトの例>

こちらのサイトはまともな更新を1年程度していないものです。このグラフはある「一般キーワード」での順位の推移ですが、Bingは別としまして、順位が大きく変わっていないのが分かると思います(1年分のグラフでないのは、細かくて見えにくかったので、半年分にしています)。
なお、サイト名でのランクはそもそも1位です。2010年9月30日の時点でGoogleで2位(参考733万件中)、Yahoo!で2位(参考1030万件中)、Bingで12位(参考536万件中)です。
これを見ていただければ、更新しないから順位が落ちるというのは必ずしも正しくないというのが分かると思います。
<ブログの例>

こちらは私の前ブログであるSEMアドバイザーのSEO対策ブログでの「SEO対策 ブログ」キーワードでの順位の推移です。今年の3月15日の記事を最後に更新らしいものは一切していないのはご存知の通りです。
ここ最近のYahoo!はやや落ち気味ではありますが、Googleはほぼ安定して10位前後にあります。2010年9月30日の時点でGoogleで7位、Yahoo!で58位、Bingで21位です。
何よりも、Googleでは「SEMアドバイザー」で検索すれば、今も1位はこのSEO対策ブログであり、サイトリンクも出ています。
さて、全てのサイトやブログが更新しなくても、順位は変わらないか?というと、それはNOです。
検索エンジンから、きちんとした評価を既に受けているサイトやブログは、更新をしていなくても、ランクの急降下はありませんが、ほとんど実績も何もないものであれば、すぐに他の競合サイトに抜かれてしまう可能性は否定できません。

そして、そのコンテンツがオリジナル性があるかどうかも(つまりはGoogleが考えるオリジナル性のあるコンテンツ)大きなポイントです。
<ここで更新について考えてみる>
そもそも、SEOだけを考えて更新の有無を語るのは間違いだと思っています。原点としてあるのは、そのサイトなりは、何のために作っているのか?という事が基本なわけです。
例えば、常に変化し続けるテーマについての情報をユーザーに届けているサイトであれば、SEO云々は別として、更新をし続けるのが筋ですし、そもそもの目的なわけです。
逆に、更新をしないでもコンテンツとして成り立っているものなどは、更新頻度が低くても、それほど問題はないものです。
例えば、あるテーマに関する情報を既に出し切っている場合などには、更新しようにも出来ませんよね?「ファミリーコンピュータ」のサイトを作っている方が、今から何かを更新しようにも、情報そのものが出てこなければ、更新そのものも出来ないわけです。
しかし、それまでに充実したコンテンツを作り上げていれば、検索エンジンは、更新がされなかったとしても、それを評価し続けるのです。
まとめますと、更新の必要性はSEOを元に考えるべきものではなく、ユーザーを元に考えるべきものです。
更新が必要なタイプのコンテンツであれば、更新する事で、ユーザーは何よりも「良いコンテンツ」だと認識してくれるでしょうし、更新の必要性があるようなサイトにも関わらず、動いていないサイトであれば、ユーザーはそのサイトに興味を示さなくなるわけです。
なお、更新頻度が頻繁であれば、検索エンジンのクローラーが頻繁に来るようになる事は間違いありません。但し、それが順位アップと単純につながるものではない事は忘れないで下さい。
更新する事で、順位が下がる事もありますし、放っておく事で順位があがったり、安定して上位にある事もあるのです。

それであれば、今のSMO時代、ユーザーに喜んでもらえるを前提に考えて、コンテンツの更新をしていく方が、建設的だと思いませんか?
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