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山下五郎君は転校してきて以来、気になる事がありました。
それは彼が目立つのが好きというのもありますが、どうしても、学校で「山下」と言えば、自分だと認識して欲しかったのです。そうです。検索エンジンでいうところの特定キーワードでの1位と言う事ですね。
彼は他の山下さんよりも自分が有名になりたい!と思ったわけです。
そこで、山下君はいろんな人に自分のことをアピールしていきました。
周囲の人達は、山下君を次第に知るようになり、「山下」と言えば、彼の事を思い出すようになったのです。
しかし、彼は考えたのです。
せっかくなら「カッコイイ山下君」というイメージをつけたいと思ったのです。しかし、それまでの山下君は皆に覚えてもらうために、冗談ばかりを言って、人気を得ていました。
そのため、彼は「面白い山下君」というイメージの方が強かったようです。

さて、今回の記事、なかなか検索エンジンの話をせずに、山下君の話をしましたが、実はここがとても大切なポイントだと言う事なのです。
山下君が周囲に「こういう風に思ってもらいたい」という要素が本当の彼には不足していました。つまり、「カッコイイ」という要素はそもそもそんなにないのに、彼はそういうイメージをつけたいと思ったわけです。
SEOでも同じ事が言えます。このキーワードで上げて欲しいとクライアントが考えているとします。
しかし、よくよくホームページの中身を見てみると、そのキーワードについて触れている所は、サイト全体から見てもほんの一部でしかなく、とてもではありませんが、そのキーワードで言い表すには無理があるというケースです。
つまり、ユーザーから見ても、検索エンジンから見ても、そのキーワードでイメージするのは、そのサイトではない、という事ですね。
しかも、そういう時に限って、サイト内の1コンテンツを見ても、中途半端だったりするわけです。
SEOの依頼で、このパターンは何気に多いものです。
競合サイトを見ると、それこそ、そのキーワードにサイトそのものが特化していたりするわけです。

ユーザーにとっても、もし、そのキーワードについて、たいして触れていないサイトが上位に来ても、すぐに見るのをやめるだけですね。
つまり、自分が思うようにイメージしてもらうためには、それを意識して作りこんでいないといけないと言う事です。
もし、リニューアルの機会があるのであれば、そのタイミングでイメージを変える事は可能かもしれません。
しかし、リニューアルをしたとしても、今までのイメージをいきなり変える事は簡単な事ではありません。
例えば、リアルな店舗で「高いイメージ」がついた店がいきなり「激安」を目指しても、それが浸透するのには時間がかかるのと一緒です。

サイト構築時の設計がどれほど大事かというのは、そういう理由もあるわけです。
あれもこれもで考えると、結局はどのキーワードでも中途半端になってしまいます。つまり、どのキーワードでもぱっとしない事につながるわけです。
SEO視点で言えば、同一ページで二つのビッグキーワードを狙うなどは、自らが難易度を上げる事になります。中途半端な中身や施策で狙えるほど簡単なものであれば、誰も苦労はしないのです。
山下君の例で言うならば、彼は「最終的にイメージして欲しかった自分像」が最初の時点で明確ではなかったわけです。
今回の記事は、SEOで希望するキーワードがどんなものでも構いませんが、そのキーワードで上位を占めているサイトを必ず確認して下さい。
自社サイトに足りないものは何か?そして、希望するキーワードに見合う情報がサイト内にあるか?と言う事は本当に大事だという事を認識して下さい。
その2はこの辺で・・・。明日はさらに続編です。
「SEOの考え方を転校生の例でご紹介〜その3」を読む
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