これで問題ないだろうという勘違い
恥ずかしながら実験サイトが複数ある事もありそれぞれの管理に時間をかけられず、自分でみてそんなに大差ないだろうと思ったものに手を付けないでいました。
これが結果として大きく足を引っ張っていたことが結果をみて分かりました。
私がどのような事を「これで問題ないだろう」と認識していたかという事をここで紹介します(実際には面倒なので思い込んでいたというのが事実です)。それはバナーのサイズです。このバナーはコンバージョンに直結するものなのですが、PCと同じサイズのものをモバイルでも使用していました。
そのバナー、モバイルで見るとこんな状態にありました。

リンク先は問題なくモバイル向けサイトなのですが、バナーが少し画面から切れていました。しかし文字はほとんど見えており、実用上ユーザーにとっては問題ないだろうとタカをくくっておりました。お恥ずかしい限りです(モバイル検索結果は「スマホ対応」で出ています)。
モバイルユーザーの増加とともに減少するコンバージョン数
実は以前はそれほどコンバージョンの低下などを感じませんでした。理由はPCユーザーからのアクセスが多かったからです。しかし、モバイルユーザーからのアクセスが増えてきた結果、コンバージョン数が目に見えて下がってきました。
そこで何かテコ入れをと思ってモバイルでの確認をしたところ、このバナーがもしかして原因かも・・・と思い、ページ内にいくつかあるバナーをモバイル向けサイズにダウンしました。ただ、この仮説は自分の中ではたいして当たらないだろうと思っていました。

しかし、その結果たるやそれまで手を付けなかった自分を恨むものでした。
クリック率の変化・・・1.36%⇒1.65%
コンバージョン率の変化・・・10.98%⇒14.54%
この数値だけを見るとたいした事がないように見えますが、これをコンバージョン数の変化で見るとなんと2.19倍になりました。
クリック率が増えて、コンバージョン率が上がった結果としてコンバージョン数が倍以上になったわけです。修正にかけた時間は細かい確認も入れて約5分。たったこれだけを先延ばしにしていた事で長い間機会損失を生んでいた事になります。実際にはバナーだけの問題なのでコンバージョン率は関係ないのでは?と思われるかもしれませんが、結果としては明確に変化が起きました。
あー、勿体ない。
おそらく私と同じようにモバイル対応を中途半端にしてしまっている方は意外と多いと考えています。テキスト部分は問題なくモバイル対応しているのに、バナーなどのサイズが微妙なラインであるというものですね。
直さなくてもユーザーに理解してもらえるくらいのレベルだと、後回しにしてしまいがちですが、結果としてこれだけの差が出て、機会損失を生むかもしれないという事を認識した方が良いと思います。順位をあげても大事なところでマイナスとなっては意味がありません。
日々、アクセスが減っても歩留りを上げれば良いと言っている私が実験サイトとはいえ、このような手抜きをしてしまい恥ずかしいものです。
・・・あ!実験だったって書けばよかったのか!
冗談はさておき、PC、モバイルそれぞれの見え方を再チェックされる事をお勧め致します。
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