私たちは言葉を即座に脳内変換している
私も人の事を言えませんが、ほぼたいていの方は即座に言葉を脳内変換してしまうものです。そしてその事がキーワードを溜める上での邪魔をしているとも言えます。つまり、自分の中にストックされている言葉がコンテンツに含まれるキーワードの大多数を占めてしまっているとも言えるわけです。
ここで実際にテストをしてみます。下記の文章をそのまま読んでください。
「あの〜、セオ対策って結構お金かかりますか?」
さて、どうでしょうか?このブログ読者であれば、ほぼ間違いなく「ああ、SEOの事だね」と思ったはずですし、そのようなステップを踏む以前に勝手に脳内で「SEO」に変換したと思います。
このように自分の中にストックされている定義されたキーワードが、コンテンツを作る際の邪魔になるという事です。キーワードを探すためのツールを使う際であっても、基本となるのは自分の頭の中にあるキーワードなわけですから、ツールを使えば万全という考えもそもそも成り立たないのです。
このSEOの事例はそれほど例としてよくないのですが(というかかなりよくない^^;)、これを自社商品で考えてほしいのです。
問い合わせや口頭での質問でのキーワードはキープする
例えば自社への問い合わせの電話やメールで、一般的な単語で質問してされることがよくあります。私の専門である学校を例にとってみます。
学校で言うところの「学校見学」を例にしましょう。一般の方が全員この言葉を使うわけではありません。「授業を見学したい」や「普段の様子を見てみたい」などの、その方が経験上知っている言葉で要望を出されます。
もしこういう言葉で問い合わせが来ると通常は即座に「学校見学ですね。大丈夫です。ご都合に良い日は・・・」などと会話が続くわけですが、すぐに自校での言い回しに変えて相手に伝えるわけです。そして、決して相手の使った言葉をメモなんてしないわけです。なぜなら、この問い合わせの時点で相手に「学校見学」という単語を押しつけたからなのです。つまり自校の定義に引き込んだわけですね。これは私だけでなく、皆さんも必ずと言って良いほどやっていると思います。
しかし、SEO向けのキーワードを考える上では結構これは問題です。せっかく一般の方が使うキーワードがそこにあるのに溜めておかないのはもったいないとしか言いようがありません。
探すのは大変、溜めるのは確実に効果あり
おそらくお客様が使った言葉をキープしている会社というのはそんなにはないはずです。あるいはキープしていても、それをWebのSEOキーワードとして役立てている会社はほとんどないでしょう。
コンテンツを作る際にはキーワードツールを使ったり、ブレストをしたりして、そこで新たに言葉を探している事の方が多いのではないでしょうか?
と、こんな事を書きますと(not provided)が多くなったとは言え、アクセス解析でユーザーの使う言葉は分かるだろう?という事を考える方もいると思います。
しかし、本当にそうでしょうか?確かに正しいとは言えますが、違うとも言えます。なぜなら検索の場合には、これまた私たちは探しているものに近いものを短時間で見つけるべく「検索用の言葉」を意識して考えて使っているためです。
話し言葉にはそれらの制限などがありませんので、思った言葉がどんどん出てくるものです。だからこそ、それらの言葉を溜めておく事に意味があるのです。
是非意識してそれらの言葉を溜める事を試してみて下さい。きっと、今までのキーワード探しでは見つからないSEO向けのキーワードが出てくるはずです。
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