先入観でのSEOは勿体ない
通常、何らかの商品サイトを作る場合にSEOで狙うキーワードというのは一般的にはポジティブなキーワードが多いと思います。特に公式サイトであればわざわざネガティブなキーワードとの組み合わせでのコンテンツを作りこむという事もないでしょう。
アフィリエイトなどで何かの商品の宣伝をする際にも、ネガティブキーワードのコンテンツに力を入れる方はそれほどいないと思います。ほぼ全てが「売るための前向きなコンテンツ」になりがちだと思います。
しかし、今回のコンバージョンキーワードを見て、先入観でコンテンツを考えるのは機会損失を生んでしまうと強く感じた次第です。
人間の心理、行動、そしてそのサービスを取り巻く環境でよくある事を考えてコンテンツを用意する必要性があるというわけです。
そのサービスにありがちな問題点を考える
今回の事例では「○○(サービス名) 解約」がコンバージョン(加入)に結びついたわけですが、これを少し突っ込んで考えてみたいと思います。
実はこの業界、いずれの競合も「加入は物凄く簡単」な反面、「解約が面倒」な会社がいくつかありました。つまり、それらの会社に加入していた方が他へ変わろうとした際にその時の「面倒さ」を思い出して、加入前に解約方法を確かめたのではないかと仮説を立てました。
この仮説をよく考えますと、実は自分もよくやっている行動でした。例えば私は先日ある通信会社を解約してぷららの定額無制限(3Mbps)に加入しました。その時に真っ先に調べたのが解約に関する事でした。もう2年縛りとか解約金が高いとかそういうものにお金をなるべく払いたくなかったからです。
私自身は公式サイトに普通にアクセスしてそこから解約方法を探しましたので、アクセスキーワードこそブランドキーワードですが検索意図そのものは「解約方法」を調べるためにアクセスしたとも言えます。
今まではそれほど目立たないように(解約を意識させないように)していたコンテンツではありますが、あえて物凄く目立たせて解約が簡単なサービスである事を前面に押し出すというのも方法としてありだと思いますし、またそれらのネガティブキーワードでアクセスする方へのコンテンツを競合以上に充実させるというのも戦略的には面白いと思った次第です。
「○○ 評判」や「○○ 口コミ」「○○ メリット」というキーワードだけではなく、ネガティブなキーワードからいかにユーザーをコンバージョンへ結び付けるかというテクニックも重要な時代であると思います。
「隠したいコンテンツは目立たせて武器にする」
これも一つの考え方だと思います。
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